西島秀俊

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黒沢清監督が初めてオール外国人キャスト、全編フランス語で撮りあげた最新作『ダゲレオタイプの女』が10月15日より公開となり、ヒューマントラストシネマ有楽町で行われた初日舞台挨拶に、今まで『ニンゲン合格』(99年)から『クリーピー 偽りの隣人』(16年)まで、黒沢監督作4作品に出演してきた西島秀俊が花束を持って祝福に駆けつけた。

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本作は、世界最古の写真撮影方法“ダゲレオタイプ”を軸に、芸術と愛情を混同した写真家の父の犠牲になる娘と、“撮影”を目撃しながらも娘に心を奪われていく男の、美しくも儚い愛と悲劇の物語。

大きな歓声の中、登壇した黒沢監督は「本日はお越しいただきまして、ありがとうございます。主人公のジャンとともに、不思議な旅を満喫していただけていれば幸いです。この作品からは “映画にはこんなこともできる”という映画そのものの豊かさを感じていただけると思います。こんな作品を撮ることができて本当に幸せです」と挨拶。

「世界デビューというには、大げさですが、“いつか海外で撮ってみたい”と多くの映画監督が抱いている夢を叶えられたことに喜びを感じます。そこには、運や実力だけではなく、たくさんの人々との出会いがあって、その全てに感謝したいです」と続けた。

この日は前述のように、黒沢監督の海外デビューを祝して西島が登場! 会場からは割れんばかりの大きな拍手で迎えられた西島は「公開初日おめでとうございます!」と本作のイメージに合わせた鮮やかな青いバラを黒沢監督に贈呈。黒沢監督も笑顔で西島を迎え「ありがとうございます。あれ西島さん出演していなかったけ?」と冗談を飛ばすと、「え? 出てましたっけ?(笑)。こんな名優の中に出れたら嬉しいですけどね。僕はいちファンとして、今日ここにきました」とのやりとりを見せ、会場は爆笑。黒沢監督が「芸能人の中では唯一の友人」と西島を紹介し、長年の信頼関係を感じさせる和気あいあいとした雰囲気に。

また、本作の感想を聞かれた西島は開口一番「傑作ですよね」と絶賛!「羨ましいです、パリ。黒沢監督は、こういうのが撮りたかったんですね。僕は黒沢監督が日本で撮る蛍光灯や、白い壁紙や、そういうのも大好きなのですが、今作の青いドレスの女性や階段だったり、嫉妬さえしました(笑)」と話すと、黒沢監督は「小さい頃からこういった世界観が大好きでした。映画に対して懐が深い国を選んだらフランスだったのです」と答えた。

さらに西島は「撮影のためなら100分の拘束も厭わないですか?」とMCに聞かれ「いや、本編では実際に固定してないでしょう」と笑って答える場面も。すると「実際、ヒロインのコンスタンス・ルソーには、100分、とは言いませんが20分くらい固定して撮影しましたよ。実際に使うことはありませんでしたが(笑)」と黒沢監督が横から解説。これに西島が「えっ、20分も! なのに、使わなかったんですか? ひどい! 監督、ひどいですよ(笑)」と監督にツッコミを入れる一幕もあった。