中国の旅行ブームが依然として続く中、エジプトを訪れた中国人観光客は中国製の軟膏「清涼油」をチップとして使っている。

写真拡大

中国の旅行ブームが依然として続く中、エジプトを訪れた中国人観光客は中国製の軟膏「清涼油」をチップとして使っている。

【その他の写真】

「清涼油」は痛み止めやかゆみ止めなどとして用いられるほか、リフレッシュ作用もあると言われている。広州日報が米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの報道として12日付で報じたところによると、カルナック神殿で道に迷ったある中国人男性は道を教えてくれた現地のガイドにお礼として「清涼油」をプレゼントした。男性によると、旅行会社は「出発時には清涼油をたくさん持参して下さい」と説明、男性はわずか6日間の滞在で50個ほどを現地の人に渡したという。エジプト人の中には額に何かを塗り付ける仕草で「清涼油」を持っているかどうか尋ねる人もおり、中国のあるネットユーザーはSNSに「『清涼油』が現地で大人気になっている理由を知りたい。私は(現地に持参するために)72個準備した」と書き込んだ。

一方、エジプト人の多くも「他の国の観光客はチップとして現金を渡すのに、中国人はなぜ軟膏なのか?」と首をかしげる。この疑問について現地のあるガイドは「中国経済が成長し始めた1980年代に、質素を心掛ける外交関係者が中国文化のシンボル的意味を持つプレゼントとしてエジプトに持ってきたのが始まりではないか」と自身の見解を紹介。中国・東北師範大学のエジプト学専門家は「最初は中国人観光客が自分で使うために持参したが、エジプト人にも好まれることを知り、チップとして使うようになった」と指摘した上で、「エジプトは非常に暑く、そんな中で『清涼油』を使えば爽快感が得られる」と説明する。

中国人観光客にとっては「現金より体裁が良い」という考えもあるらしく、前述の中国人男性は「(現金ではなく軟膏を渡すことは)友人に贈り物をするような感じ」とコメントしている。(提供/Bridge・編集/Yamaguchi)