13日、中国のインターネット上に、中国人が日本国籍を取得する際のメリットとデメリットについて紹介した記事が掲載された。写真は日本。

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2016年10月13日、中国のインターネット上に、中国人が日本国籍を取得する際のメリットとデメリットについて紹介した記事が掲載された。

法務省のデータによると、2015年の外国人による帰化申請件数は1万2442件。ピークだった1998年(1万7486件)よりは少ないが、3年連続で増加している。このうち、帰化が許可されたのは9469人で、国籍では中国は韓国・朝鮮(5247人)に次いで2番目に多い2813人となっている。

では、中国人が日本国籍を取得するメリットとデメリットは何か。記事は、日本国籍を取得して十数年の張さんの話を紹介。張さんはメリットとして、「住宅ローンがすぐに降りたこと」「海外旅行の際にビザ取得が不要になったこと」「娘が北京大学に入学できたこと」の3つを挙げた。3つ目については、高校卒業後に外国人留学生として入学したといい、「もし中国人として受験していたら合格できた可能性は高くない」という。

一方で不便なこともあるようだ。それは、「中国に戻る時にはビザが必要なこと(※現在は15日以内の滞在はビザなし入国が可能)」と「中国で不動産を購入できないこと」の2つだそうだ。中国は外国人の不動産購入を認めていないためで、もし購入できていれば住宅価格の高騰で今頃は数倍の額を手にしていたと話した。

同じく日本国籍を取得した李さんは、もっと単純な理由だったようだ。李さんと妻は旅行が趣味だったが、以前、ハワイに行こうとした時にビザの申請にかなりの手間がかかったといい、このことが2人が日本国籍取得を決めた理由だった。日本国籍取得の条件は、素行が善良であること、日本に5年以上居住していること、自己または配偶者などが生計を立てられることなどで、手続き自体は難しくないと語っている。

また、李さんは日本では米国のように国籍取得の際に「米国に忠誠を誓う」といった儀式は存在しないと話し、以前、中国の某テレビ放送である人物が「日本国籍を取得するには天皇に忠誠を誓わなければならない。だから絶対に国籍取得は申請しない」と話していたのを聞いてあきれたことを明かした。

「日本政府も国籍取得を緩和している」というのは河北省出身の呉さん。子どもは日本で生まれ、日本人と同じように育った。そのため、一家で日本国籍を取得しようと考えたが、中国に不動産を所有していたため、法務省に相談したところ、呉さんと子どもだけが日本国籍を取得し、妻は中国籍を保留することになったという。呉さんは「国籍取得で変わったことは何もない。選挙で票を入れてくれと頼まれるだけ」と話しているという。

一方で、日本国籍を取得して中国でビジネスを展開する陸さんは、若干後悔している。上述のケースと同様に、中国では不動産を購入することもできず、身分証がないため高速鉄道のネット予約もできない。陸さんは、将来的に中国でのビジネスを考えている人は、日本国籍取得は考え直した方がいいと話しているという。(翻訳・編集/北田)