不妊妻はこう考えている! 夫にやってほしい行動3つ

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 前回は『妊活中の夫がやってはいけない「3つのNG行動」』という記事をお送りしました。では逆に、不妊治療中の女性たちが夫に望んでいることとは? 3年の不妊治療を経験した筆者の経験にくわえ、拙著『俺たち妊活部』を書くにあたり、101人の不妊夫に取材。そこから導き出された“不妊妻”たちの本音とは!?

◎【クリニック前後はイケダンに】

 子どもができない原因が男性不妊でもないかぎり、不妊治療で実際に痛い思いをするのは女性です。そのため「なぜ私だけが、こんな辛い思いをしなければならないのか?」と、不妊妻たちは思いがちです。ですからクリニックに通いだしたら、まず家事の手伝いをやってあげましょう。

 何も掃除・洗濯・炊事すべてをやってあげる必要はありません。このご時世ですから「不妊治療やる前から家事は手伝ってるよ」という男性も多いでしょう。男性の家事負担も増え、男性のストレスもUPしてしまっては元も子もありません。ですから毎日やる必要もありません、ただ最低限、奥様がクリニックに通った日前後は積極的に家事を手伝ってあげましょう。

 実際、クリニックでは様々な投薬がなされ、その期間、女性の体調もままなりません。ですから体力的な負担となる掃除・洗濯を手伝ってあげるといいでしょう。女性というものは、あなたの行動をすべて観ています。ですからこういった家事協力によって「一緒に治療と戦ってくれている」と、あなたへの愛情も増すはずでしょう。

◎【グチはすべて飲み込んであげる】

 しかし悲しいかな、日々の家事協力もいつしか「当たり前」「当然」と、奥様には映ってしまいがち。そして辛い治療や結果の出ない毎日から、ついグチや暴言を吐かれてしまうこともあるでしょう。しかし、そこはグッとこらえて、受け止めてあげましょう。

「なんで私ばっかり辛いめにあうのよ!」

「いいわよね! 男は出すだけなんだから!」

 返す言葉もありませんが、言ってること自体は合ってます。ムチャクチャなことを言ってるわけでもありません。ここはひとつ、こらえましょう。決して、感情に任せて言い返してはいけません。何も奥様はケンカを売っているわけではないのです。「こんなに辛いの」「助けて」と訴えたいだかなのです。ですからそんなときは、

「キミばかりに辛い思いをさせてごめんね」

「辛い治療を頑張ってくれて、ありがとう」

 と言ってあげてください。やさしい言葉を返された奥様は、ハッと我に帰るはずです。筆者が取材した101人の妊活部員のなかには、こんな印象的なことを言っていた方がいました。

「なかなか子どもができないので、奥さんがたまにキレるんですよ。でも実際に痛い思いをしてるのは奥さんで、私は何もしてない。それならグチを全部受け止めてあげる。それでイーブンなんじゃないかと」

◎【○○デート】

 では、そのようにすさんでしまった妊活妻の心は、どのように癒してあげればいいか? それはずばり、デートに誘ってあげることです。「そんなことでウチの嫁が喜ぶかあ!?」と疑問に思った方もいるでしょう。しかし101人の妊活部員のなかから、

「治療でストレス抱えてあんなにガミガミうるさかった嫁が『映画でも行こうか』とデートに誘った途端、乙女のようになった」

 というような意見が多数、寄せられたのです。何も映画館に行ったり、高級レストランに行くだけがデートではありません。喫茶店に行く、家電量販店、本屋をのぞく、といった「寄り道」も、不思議なもので「○○デート」と付けるだけで、ときめくのが女性なのです。辛い不妊治療、仕事、家事、といったものに追われる奥様に、ちょっとした非日常を。それが「○○デート」なのです。

 筆者の場合、それをクリニック当日に多様しました。まずクリニックに一緒についていき、長い待ち時間の間に「治療終わりで、どこに行こうか?」とふたりで「あーでもない、こーでもない」と決めます。「じゃあ今日は家電屋デートだ」「雑貨屋デートがいいわ」と決めるのですが、家電屋に行くのも雑貨屋に行くのも、ただの「寄り道」です。それを妻は「デート」と付けることではしゃぎ、クリニックにいるという現実も少し忘れているように感じました。

 実際の不妊治療において、男性がやるべきことは多くありません。しかし奥さんがハッピーな気持ちで治療に望む環境は、いくらだって作ることができます。妊活夫にそれができれば、長く続くかもしれぬ治療と「友達」になれるのですから。

【村橋ゴロー】
1972年生まれ。ほとんどの家事とまあまあの育児をこなす、自宅防衛系ライター・コラムニスト。千原ジュニアや田村淳など芸人連載の構成を手掛ける。近著に『俺たち妊活部「パパになりたい!」男たち101人の本音』(主婦の友社刊)