今年9月には「グアルディオラから電話があったら、移籍するか? ノーだね」と“生涯バルサ”とも取れる発言をしたイニエスタ。 (C) Getty images

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 1984年5月11日生まれのアンドレス・イニエスタは、現在32歳。クラブの生え抜きにしてキャプテンは、バルセロナとの現行契約が満了を迎える2018年6月に34歳になる。
 
 そこでバルサは、おそらく最後になるであろうイニエスタとの延長交渉に向け、特別なオファーを準備しているという。13日付のスペイン紙『スポルト』によると、「バルサはイニエスタが望むかぎりプレーできる生涯契約を準備している」というのだ。
 
 30歳を超えた選手とは通常、1年ごとに契約を更新する単年契約を結ぶケースが多い。しかし、12歳からバルサ一筋を貫き、超人的なテクニックを武器に数多くのタイトル獲得に貢献してきたメガクラックには、やはり待遇も別格であるべきと考えたのだろう。
 
 また『スポルト』紙は、契約の内容をこう説明する。「イニエスタ自身がまだやれると手応えを感じているかぎり自動的に契約が更新され、逆に彼自身がもはやバルサでプレーするレベルにないと思えば、そのときは引退を選べる」。つまり、イニエスタが現役を退く決意を固めるその日まで、契約を延長しつづけるというものだ。
 
 クラブの希望は、天才フットボーラー、イニエスタが、生涯バルサと結びついていくこと。さらに引退後は、マシア(バルサ下部組織の呼称)関係の仕事に就くという話まで出ている。
 
 とはいえ、今シーズンも好調を維持している偉大なるキャプテンの引退は、まだまだ先の話。1年でも、1週でも長く、彼の美技に酔いしれたいものだ。