孫がとった祖母への安否確認が話題に(出典:http://abcnews.go.com)

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災害時に停電などの被害が発生した場合、遠方にいる家族と連絡が取れないということが往々にしてある。そんな時に、何ともユニークなアイデアで遠く離れた祖母の安否を確認した孫がいた。米メディア『ABC News』が伝えている。

風速60メートルに達し、中心気圧は939hPaを記録したハリケーン「マシュー」は、ハイチで1000人を超える死者を出し、フロリダ州でも4人が死亡するという大きな被害を生み出した。

米フロリダ州周辺では各地に避難命令が出されており、100万人以上が停電の影響を受けた。ディズニーワールドも閉鎖されるという異例の非常事態となった。

同州パーム・コーストに1人で暮らすクレア・オルセンさん(87)も自宅が停電したため、サウスダコタ州に住む息子やネブラスカ州にいる孫家族と連絡が途絶えてしまった。

7日に話したきりで連絡がつかない祖母の安否を心配した孫のエリックさんは、祖母が住むエリアの消防署や警察へ電話をかけるも誰も出ない状態だったという。そして9日のこと、まだ連絡が取れずにいたエリックさんはあるアイデアを思い付いた。

それは、クレアさん宅にピザのデリバリーを依頼することだった。エリックさんは「デリバリーが無事にできるということは祖母は安全に違いない」と思ったそうだ。

「Papa John's(パパ・ジョンズ)」というピザのデリバリー店にクレアさんの住所を教え、ピザが無事に配達できれば自分の携帯電話に連絡して欲しいこと、そして祖母に電話を代わってもらいたいことを告げた。

そしてデリバリースタッフは、無事にクレアさんにピザを届けて電話をエリックさんに繋いだ。エリックさんは「祖母の声を聞いた時は、本当に安心しました」とのちに『ABC News』に語っている。

またクレアさんもインタビューを受け、今回の出来事をこのように話した。

「停電で電話が繋がらない状態だから、ピザなんて頼むわけないのにデリバリーが来て。詐欺かと思って『頼んでないわよ』って言ったら『お孫さんからですよ』って言われて驚いちゃったわ。」

2日ぶりに電話で孫と話したクレアさんは、「おばあちゃん、心配したよ。無事でよかった! お腹空いたでしょう?」というエリックさんの声を聞いて、遠く離れた孫の優しい心遣いに感激したという。

エリックさんは「警察も消防署もできなかったことを、パパ・ジョンズは30分でできたんだ。みんなどうして警察に連絡しなかったのかって聞くんだけど、もちろんしたさ。ピザのデリバリーは最後の選択だったんだ」と話している。

クレアさんによると届いたのはペペローニピザだったそうだが、エリックさんの愛と思いやりがたくさんトッピングされたピザはおそらく格別の味だったに違いない。

出典:http://abcnews.go.com
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)