人気の雑貨店『hal』のオーナーである後藤由紀子さん。大好きな器を、季節の移ろいに合わせて楽しんでいます。「この季節にはこれを使おう、となんとなくカテゴリーに分けて、衣類同様年に2回、食器棚も“器の衣替え”をするんです」。器との向き合い方、そして四季を感じる食卓づくりのヒントを後藤さんに聞いてみました。

大好きな器だからこそ季節を味わいながら大切に

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 暑い季節によく使っていた、涼しげなガラスの器やすっきりした白磁は、今はひと休み。秋は、温かみのある土ものの器の出番となります。鍋物に使ううるしの木箱も、すぐ取れる位置にスタンバイ。

「”器の衣替え”ついでに食器棚の整理をして、使わなくなった器をフリマ用に間引いたり、棚に敷いた手ぬぐいを新しくしたり。全部終わると気分一新。ああ季節が巡ったな、と気持ちにひと区切りつけることができます」

 いつものおかずも、季節ごとに器が変わるとまた新鮮に映り、おいしくいただけるというわけなのです。

●ガラスの器をしまうときは手ぬぐいをかませてから

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 大切にしている作家さんのガラスの器は、20cmほどに切った手ぬぐいを保護材代わりにはさんで重ね、しまいます。「薄くて丈夫、乾きの早い昔ながらの手ぬぐいは、使い勝手がよいのでいろんなところで活用しています」。

●食器棚も衣替えをします

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 キッチンにある、シンクの後ろのオープン棚が、普段使いの食器の収納スペース。写真は秋冬仕様の食器に入れ替えたところで、厚みのある、落ち着いたトーンの土ものの器が多く並びます。「棚に敷いたのは、例の豆絞りの手ぬぐい。1反あるから、長い棚板にぴったり合わせて敷くことができます」。

●織部の緑を秋冬の食卓に取り入れます

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 寒くなると使いたくなるのが、深い緑色をした織部の器。「昔は冬に青々とした野菜なんてなかったですよね。おかずを盛るのに、この織部の緑が食卓の彩りになったと思いますよ」。おイモやナスなどの秋らしいおかずに映えます。

●秋の鍋物にはうるしの器が活躍します

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 鍋物のとき、具材を入れるのに活躍するのが、「切溜」という木箱。「切った野菜をためることからついた名前です。これは杉材にうるしを塗ったもので、重箱より気楽に使えます」。

【後藤由紀子さん】
静岡県・沼津にある雑貨店「hal」オーナー。そのセンスのある確かな品ぞろえが人気となる。近著に『狭くても、料理が楽しい 台所のつくり方』(日本文芸社刊)『毎日のことだから。7分目くらいがちょうどいい』(PHP研究所刊)など
hal 10:30〜16:00 水曜定休 http://hal2003.net/

<撮影/公文美和>