モルディブに青く光る海があるという。砂浜近くに押し寄せた海洋性プランクトンの一種「夜光虫」が、夜の海に青い道をつくる現象だ。瞬間、それをイメージさせるが、画像を見ればわかるようにこれは砂浜ではなく夜の道。では、光の正体はというと。

人と環境にやさしい灯りは
郊外でこそ生きる

北ポーランド北部の町に伸びるこの道(自転車専用道路)は、日中の太陽光を蓄えて夜に暗闇で光る。表面に用いられた素材には、りん光と呼ばれる物質が光を発する現象を利用したもの。

「ネオンの届かない森の中でも煌々とひかり輝く道になる」、と開発メーカーの担当者は強調する。だいたい10時間は発光が続くということだから、明るさが一晩中絶えることはないんだろう。

現在のところ、距離にして100メートル。まだ、試験は始まったばかりだ。今後はこの距離を伸ばし、冬場の平均気温が氷点下という環境でいかに機能するかを見ていきたいという。

これが首都ワルシャワではなく、郊外都市のさらにバイパス道路だということにも意味がある。少し郊外に出るだけで、行く先を照らす灯りが極端に少ないことを意識させられるのはやっぱり夜だ。そこに月明かりでもない限り、自転車はおろか歩くことだってままならない。

今回発表された自転車レーンも、当然そうした安全面を考慮してのもの。だけど、周囲の景観に溶け込むデザインでありたいと各色試作をしたうえで、目にもやさしいこの色が採用された。 

たしかにオランダをはじめとする自転車先進国では、すでに太陽光発電機能を備えた自転車専用道路の試験運用が始まっている。強化ガラスで覆われた太陽光発電機を、直接地面に埋め込むといったやり方だ。

同じ持続可能エネルギーを利用する光であることには変わりない。それでも、このやさしい光を見ているだけで、エコフレンドリーな心象を抱かせる。自転車乗りの一人として、青白く輝く夜道を走る姿を想像してしまった。

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