13日、中国・北京市のサファリパークで今年7月に起きたトラによる死傷事故について、家族が初めて当時の状況について語った。写真は同サファリパークのトラのエリア。

写真拡大

2016年10月13日、中国・北京市のサファリパークで今年7月に起きたトラによる死傷事故について、家族が初めて当時の状況について語った。北京青年報が伝えた。

同市延慶区の「八達嶺野生動物園」で7月下旬、車から降りた女性2人がトラに襲われ1人が死亡、1人が重傷を負う事故が起きた。2人は親子で、死亡した女性は先に車から下りた娘を助ける際に犠牲になった。8月には調査グループによる調査報告書で、「サファリパーク内で車から降りることを禁止しているが、被害者は職員や周囲の観光客の警告を無視して外に出た」とし、責任は観光客にあるとの判断を示した。

当時、車には若夫婦と女性の母親、夫婦の子どもの4人が乗車しており、事故発生当時夫婦のけんかが原因で下車したと指摘されていたが、負傷した女性の父親は、「当時車は免許を取ったばかりの娘婿が運転していた。不安定な運転で娘は車酔いし、安全地帯に入ったと思い運転を代わるつもりだった」とネットのうわさを否定した。

家族の状況について男性は、「娘は顔や体に深い傷を負ったが、物を食べたり会話できるまでに回復した。現在は家で療養しており、歩くこともできる。3歳に満たない孫は事故の影響で、テレビでトラを見ると怖がってしまう。妻を亡くし娘が重傷になってしまい、家庭が崩壊した感覚だ」と語った。

責任は観光客にあるとする調査報告書については、「電気柵の増設や警告板の設置は事故後に行われた。家族として調査報告を受け入れることはできない」と園側の対応力不足を指摘した。現状について園の担当者は12日、「現在も家族と話し合いを続けているが最終的な解決には至っていない」と明かし、トラのエリアは依然として閉鎖したままで再開放の見通しは立っていないという。(翻訳・編集/内山)