全米から注文殺到!障害を持つ娘のために母親がデザインした買い物カートが大ヒット

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アメリカの人気大手スーパーマーケット「Target(ターゲット)」には、援助を必要とする障害者や歩行が困難な人のための専用カートがある。

The Caroline’s Cart

「Caroline’s Cart(キャロラインのカート)」という名のこちらは、アラスカに住むひとりの主婦が発明したもの。

きっかけは?

8年前のある日、ドリュー・アン・ロングさんは近所の食料品店で、店内に設置されたショッピングカートを見つめていた。

カートは小さすぎて、障害を持つ7歳の娘キャロラインちゃんを乗せることができなかったのだ。

キャロラインちゃんは「レット症候群」と呼ばれる、主に女児だけに起こる神経系を主体とする特異な発達障害で、いつも誰かの手を必要としていた。

障害者のためのカートが欲しい!

しかし、当時スーパーあるカートとくれば、赤ちゃん用か子ども用のファンシーな飾りが付いたもの、または障害者用の電動カートしか存在せず、ロングさんは頭を悩ませていたのだ。

「私たちのほかにも新しいカートを必要としている人がいるはず!」

そう思った彼女は自宅に戻り、理想のカートデザインを描き始めた。

そして完成したデザインをFacebookにアップしたところ、大きな反響が。

キャロラインのカート

The Caroline’s Cart

デザイン画に描かれたカートは、カゴの外側に大きめのシートを装着したもの。大人でもこれならうまく座れそうだ。

続いてカートの特許申請を行なった彼女は、アドバイザーを見つけ売り込みを開始。

しかし製造業者は簡単には見つからず、病院を行ったり来たりするキャロラインちゃんを抱えながら、一時は自己破産も覚悟したという。

念願のオーダー

その後やっとのことでメーカーが決まり、少しずつ注文が入るようになった。

2013年にはいくつかの小売店にしかなかった「キャロラインのカート」だが、今では全米にある殆どの「ターゲット」に設置されている。

また最近は「ウォルマート」や「ホームデポ」といった巨大チェーンにも置かれるようになり、海外進出もスタートさせた。

The Caroline’s Cart

「キャロラインのカート」は重量約113kgまでOK。障害者以外に介護が必要なお年寄りにもよく利用されているそう。

アルツハイマー病や臀部手術を受けた人など、カートを必要とする人たちにどんどん使ってほしいと語るロングさん。

そんな彼女の夢は、障害者を持つ家族たちが当たり前の生活を送れるようになることという。