東京23区の全建造物を精微な3Dデータにした『REAL 3DMAP TOKYO』発売。4km×4km単位から購入可能

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3DCGを用いた映像コンテンツ開発を手がけるキャドセンターは、東京23区にあるすべての建物を精巧な3次元都市データ化した『REAL 3DMAP TOKYO』の販売を開始しました。

インクリメントP社およびパスコ社と共同で開発している3次元都市モデルデータ「MAPCUBE」を元にしたコンテンツ。ランドマークのデータは毎年更新され、そのほかの箇所については不定期に更新するとのこと。なお、データは4×4km単位からの提供となります。REAL 3DMAP TOKYOの元になったMAPCUBEは、航空測量で計測した高さ情報や、2次元のベクトル地図情報と航空写真画像データをもとに生成した3次元都市モデルデータです。このデータのうち東京23区のものにおいて、キャドセンターが独自のCG処理を加え、東京23区のすべての建物をフルテクスチャ化し、窓ガラスの反射も適用したものが『REAL 3DMAP TOKYO』です。

▲都市データのサンプル(新宿)

Autodeskの3ds Max形式で作成され、3D都市データが必要となる映画やアニメーション等の映像表現、航空機や船、鉄道といったシミュレーターなどでも活用できるとしています。

事例としては、東京都が公開した2020年の夏季オリンピックPR映像での活用が挙げられます。地形やランドマークを精緻に再現したことによって、競技会場近くの特徴的な建物を目印としやすく、空を飛ぶような視点移動によって、各競技の会場がどの程度離れているかがイメージしやすい内容となっています。



モデルデータ化された23区は全部で43分割(PDF)されています。提供データの主な仕様はリンク先を参照してください。