瓦礫の中から救助される少年(出典:http://www.mirror.co.uk)

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世界で最も危険な場所で、命をかけて救護活動を行うシリアの民間救助隊「ホワイトヘルメット」をご存知だろうか。シリア北部アレッポの空爆で、瓦礫の中から5歳の男の子が救出された映像は世界に衝撃を与えたが、あの小さな命を助け出したのもホワイトヘルメットという市民のボランティア部隊だった。

今も内戦が続くシリアでは、警察や消防といった公的機関が機能していない。彼らに代わって救助活動を行うホワイトヘルメットのメンバーは3000人弱と言われ、ほとんどがごく普通の市民だ。活動するのは主に反政府勢力下にある地域で、これまでに救った命は6万人にも上る。

ロシア軍は11日から反政府勢力下にある地域への空爆を開始しており、停戦が崩壊したシリア北部アレッポでは子どもを含む犠牲者が増え続け、最前線から衝撃的な画像が次々と届いている。

こちらの画像は、シリア人少年ジャミール・ ムスタファ・ハボッシュ君(Jameel Mustafa Habboush)がアレッポの瓦礫の中からホワイトヘルメット隊員に助け出されるところを捉えたものだ。全身が瓦礫に埋もれていたジャミール君には、隊員によって顔の瓦礫が取り除かれ酸素マスクをつけられた。その直後ジャミール君は充血した目をしっかりと見開き、隊員を見つめている。ジャミール君は救出されたものの、その後どうなったかについてはわかっていない。

『ibtimes.co.uk』によると、空爆の激しかったアレッポのバスタン・アル・カスル(Bustan al-Qasr)では、ロシア軍は強力な威力を持つ地中貫通爆弾「バンカーバスター爆弾」を使用しており、犠牲者は空爆再開以来少なくとも50人を超えているそうだ。ロシアは市民を標的にはしていないと主張しているが、地元市民は医療センターや公園も空爆されたことで怒りの声をあげている。

国連では、このままシリア政府とロシアの空爆が続けばアレッポ東部は2か月程度で「完全に破壊される」のではないかと警告している。市内には推計27万5000人、子どもだけでも10万人が暮らしているという。

出典:http://www.mirror.co.uk
(TechinsightJapan編集部 A.C.)