クー・イーチェン監督

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(台北 13日 中央社)映画監督のクー・イーチェン(柯一正)は11日、日本旅行中に感銘を受けた体験を個人のフェイスブック(FB)に投稿。その文章に感動した脚本家で映画監督のウー・ニエンジェン(呉念真)が12日、自身のFBに文章を転載し、エピソードを紹介すると、インターネットユーザーから大きな反響が寄せられた。

ウーの投稿によると、クーが感動の体験をしたのは、倉敷駅近くにあるアウトレットモールの靴屋。クーはそこで気に入った靴を見つけ、女性店員に声を掛け8号から9号までを試着してみたものの、どれも合わなかった。この店員はより大きいサイズを丁寧に探してくれたものの結局見つからず、代わりに同じシリーズの別商品を提案してくれた。だが、クーは気に入らず、店員ががっかりした表情を浮かべていたという。

クーの一行は一旦店を離れたが、靴が気になり約30分後に再び店に。女性店員は一行の姿を見て驚いた表情を浮かべると、100メートル走をするかのような姿勢と速さで近づき、積み重ねられた靴の箱の一番下から1箱を取り出した。その箱のサイズは先ほどは見つからなかった9号半だった。

20歳初頭と見られるこの店員が笑顔で差し出した靴を履いてみるとぴったりで、クーは「ある種の感動」を覚えたという。

クーは文章の中で、「感動したのは、我々が店を出た後、店員が諦めずにもっと大きなサイズがないか探し続けていたこと」だとつづる。そして、一行が姿を見せた時の店員の表情と動作から、一行が戻らなければ店員は悔やんでいたであろうこと、その一方で再来店を期待していたことが読み取れたと当時の情景を説明した。

さらに、「もし戻ってこなければ、この若い女性の努力を知ることもできなかったし、気に入った靴を手に入れることもできなかった」と感慨深げに振り返った。最後は、「彼女の真面目な接客態度が、日本がバブル経済から数十年経っても潰れない原因の一つなのだろう」と締めくくっている。

ウーの投稿には13日午後1時現在、4万6000件以上の「いいね!」が押され、シェア数は5800件以上に上っている。また、コメント欄には、ユーザーが日本で体験した同様の感動エピソードが多数寄せられている。

(編集:名切千絵)