不妊症と診断されたら…不妊治療の流れと検査方法、費用の目安は?
高額なイメージがある不妊治療ですが、実は治療によりきり。どのような流れで治療が進むのかや費用の目安などをまとめてご紹介します。
人工授精なら負担は数万円
少子化対策として、最近では助成金を出してくれる地域もある不妊治療。その人の体調、年齢によっても、かかる費用はさまざま。タイミング法から人口受精までは、不妊治療の中でも低料金ですが、人工授精から保険適用外となることが多く、費用の負担が多くなります。ただ、前述したように助成金や医療控除の対象になる場合がありますので、区市町村に確認をしてみましょう。

治療は、下記の順にタイミング法からはじめ、一定期間妊娠しなかった場合は次のステップに進む場合が多いよう。ただ、年齢が高い場合は、はやめにステップアップした治療をすすめことがあります。信頼のおける医師とじっくり相談しながら治療に取り組みましょう。

◯タイミング法
一般的に、排卵日の2日前から排卵日までに性交渉があると妊娠しやすいとされています。排卵日を正確に把握し、その日に性交渉し自然妊娠を目指します。基礎体温をつけておくと、排卵日が自分でも推測できるのでおすすめです。

病院では、排卵予定日数日前に経膣超音波検査で、卵巣内の卵胞という卵子が入っている袋の大きさを測定。卵胞の直径が20mmくらいになると排卵するとされているため、これを元に排卵日を推定。補助的に、おりものの状態や尿内の排卵ホルモン(黄体形成ホルモン)を検査して、排卵日を正確に予測する方法もあります。

◯排卵誘発法
排卵がない場合や、排卵の状態がよくない場合に、卵胞の発育と排卵を促進する、排卵誘発剤を用います。内服や注射で薬剤を投与。体外受精などの生殖補助医療の際にも使われます。

◯人工受精
意図的に採取した男性の精液から、運動している成熟精子だけを取り出し、排卵日に女性の子宮内に細いチューブで注入する方法です。人工授精で妊娠する例の80%は7回目以内で妊娠したという報告もあります。

人工授精の相場は1回あたり10000〜30000円。クリニックによっては、患者さんの年齢を加味して1〜2回で妊娠しなかった場合、体外受精をすすめるところもあるようです。

◯体外受精
女性の体から排卵前に卵子を取り出し、その卵子と精子の受精を体外で行います。そして、正常に細胞分裂を繰り返した発育した胚を、子宮内に移植するという方法です。一般的には、いくつかの受精卵の中から良好な胚を選びます。

卵子を採取する際には、1週間前後から排卵誘発剤を使用し、数個から10個の卵子が取れるように準備します。その場合、副作用が起こる場合も。また、採卵の数や採卵の難易度から麻酔の有無が医師と相談の上、決定されます。

体外受精は、保険適用外のため20〜50万円。地域によっては補助金がでる場合もあるので、自治体に確認してみましょう。

◯顕微受精
体外受精を行っても、受精が成立しなかった場合に行われるのが顕微受精です。男性の精液中の精子濃度や運動率が低い場合にも適応されます。体外受精との違いは、顕微鏡で確認しながら卵子に直接精子を注入するということ。元気に運動している精子を1つ、ガラス針の先端に入れて卵子に注入しますが、この段階では選んだ精子がベストなものか明確に検査することはできません。顕微受精はこの方法を行わないとどうしても受精できないという夫婦に対して実施する治療法です。

施術には、排卵誘発剤、採卵、受精卵の培養などの費用がかかり、だいたい30〜50万円。クリニックによっては、100万円かかるところもあるそう。こちらも、地域により助成制度や、医療費控除の対象になるので、領収書や交通費にかかったレシートは、保管しておきましょう。