by pittaya

生体認証は指紋や虹彩、静脈を用いるものがよく知られていますが、実は、ある1人の脳は有名人の写真を見たときには100%同じ反応を示すそうで、これがパスワード代わりに使えるのではないかと考えられています。

IEEE Xplore Document - CEREBRE: A Novel Method for Very High Accuracy Event-Related Potential Biometric Identification

http://ieeexplore.ieee.org/document/7435286/



Your brain’s reaction to celeb pics may create the most secure form of ID | Ars Technica

http://arstechnica.com/science/2016/04/your-brains-reaction-to-celeb-pics-may-create-the-most-secure-form-of-id/

ニューヨーク州立大学ビンガムトン校のMaria V. Ruiz-Blondetさんらが、18歳から43歳の被験者50名を相手に、「食べ物」「有名人」「単語を書いた写真」を見せた反応を観察しました。その結果、1人1人の反応はそれぞれ異なるもので、例えばある1人に写真を見せた時の反応では、最初の数ミリ秒が毎回同じで固有の反応を示すことから、どれが誰の反応か識別できることがわかりました。

脳の働きを生体認証に使えないかと考える試み自体は以前から行われてきましたが、これまでの研究は休息時や特定の思い出・特定の事物を思い浮かべたときの脳波をベースに鍵を作るという考え方で、データの振れ幅が大きすぎて、正確にパスワードの生成主を識別することができないという問題を抱えていたそうです。

今回の実験で用いられた「食べ物や有名人の写真」というのは、人々の反応をもっとストレートに引き出せるものはないかと考えて使われたもの。その結果、被験者が意図的に反応を変えようとしたとしても、反応しはじめる数ミリ秒については固有のパターンであるということがわかり、個人を100%の精度で特定できるデータを得ることができたとのこと。

生体認証の代表的なものとして知られる指紋は複製することが可能ですが、この脳の反応パターンは複写することが不可能。このため「パスワード」のもととして役立つことが期待されています。