50年前のドレスで金婚式(出典:http://metro.co.uk)

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欧米では最近、生まれてくることのなかった赤ちゃんや誕生後に旅立ってしまった赤ちゃんのために、ウエディングドレスから小さなドレスを作るビジネスが増えている。思い出のウエディングドレスを見知らぬ誰かのためにリメイクして寄付するもよし、また大切に手元に置いておくのもよし…何といってもウエディングドレスは思い入れの強いものであるから、個々によりその扱い方も様々であろう。英スタッフォードシャー・タムワース在住の女性は、50年前に着用したウエディングドレスを屋根裏部屋に保管していた。そしてこのたび、そのドレスを着て金婚式を迎えたという。

このほど結婚50周年を迎えたのは、キャロル・アンさんと夫のジム・スタンフィールドさんだ。彼らは50年前に着たウエディングドレスとスーツ姿で金婚式に臨んだ。

きっかけは2人の孫であるヘイリーさんが訪れて来た際に、家族写真を見たいと言い出したことだった。孫の頼みを聞くため、ジムさんは家族写真を探しに屋根裏部屋に上がった。そして埃を被った妻のウエディングドレスを見つけたのである。

今から50年前の1966年10月1日に、キャロルさんはそのドレスを着て愛するジムさんと結婚式を挙げた。

2人が知り合ったのは1962年のことだ。ジムさんが当時働いていた社交クラブで出会い、交際を続けてきた。キャロルさんは「ジムは私の金髪が気に入っていたようだわ。私は彼のユーモアが好きだったの」と当時を振り返る。

思わぬ祖父母の思い出の衣装を見て、孫のヘイリーさんは着てみてほしいとお願いした。「ずっと屋根裏に置いてあったし埃だらけだから」と最初は遠慮していたキャロルさんだったが、孫に根負けした形でドレスに袖を通して見ると、それは驚くほどフィットしたのだ。

そしてヘイリーさんのアイデアで、50年前のウエディング衣装を着て金婚式を挙げることとなったキャロルさんとジムさんは、当時の衣装と知った周りのゲストを驚かせたという。

キャロルさんいわく「私と夫は趣味や興味をもつ対象が全く違う」そうだが、結婚生活を長続きさせる秘訣について英紙『Metro』にこう語っている。

「たくさん笑いあうことね。」
「ジムはユーモアで私をいつも笑わせてくれるわ。互いに笑いあうほど、2人の絆は強くなっていくと思う。それが結婚生活を長続きさせる秘訣じゃないかしら。」

ちなみに2人は結婚した1966年にマルタ島を訪れたが、今度のハネムーンはトルコに行く計画を立てている。またジムさんは、今回の金婚式のために2人の指輪に2つのハート形を加えたという。ユーモアのセンスがあるジムさんだが、そんなロマンチストなところも、やはりキャロルさんにとっては長く惹かれる理由なのかも知れない。

出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)