文化学園がベルギー2大ファッションスクールと提携、王妃立ち会いの下調印式

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 ホテルニューオータニで11日、文化学園大学とラ・カンブル国立美術学校(以下ラ・カンブル)、アントワープ王立芸術アカデミー(以下、アントワープ)それぞれのファッション科間における学術交流の合意が締結され、提携における調印式が行われた。式には訪日中のベルギー王妃も出席した。 文化学園がベルギー2大ファッションスクールと提携の画像を拡大

 ベルギーでは80年代からファッションを文化資源として輸出促進に着手。当時から日本との間でも経済的な交流が行われ、現在では40を超えるブランド・デザイナーが日本市場に参入している。80年代後半から90年代にかけて台頭したマルタン・マルジェラや「アントワープ6」(アン・ドゥムルメステール、ドリス・ヴァンノッテン、ダーク・ヴァン・セーヌ、マリナ・イー、ダーク・ビッケンバーグ、ウォルター・ヴァン・ベイレンドンク)をはじめ、オリヴィエ・ティスケンス、ハイダー・アッカーマン、ラフ・シモンズ、そしてアンソニー・バカレロやセドリック・シャリエなど自身のブランドだけではなくビッグメゾンに起用されるなど世界的に活躍するデザイナーを多数輩出してきた。 今回、文化学園大学とラ・カンブル及びアントワープ両校との提携は、日本とベルギーの友好150周年における文化交流の一環で、ベルギー国王夫妻の訪日のタイミングで実現。具体的な取り組みについては両校からの関係者が文化学園を視察し、今後協議を重ねていくというが、現時点では学術交流と教育の観点から講師の招致や生徒間の研修プログラムなどを前提に考えているという。調印式ではアントワープの卒業コレクションで審査員を務め、ベルギーファッションに精通するユナイテッドアローズ上級顧問の栗野宏文のほか、文化学園大学の高木陽子、ラ・カンブルのネレ・べレンハイムらが登壇し、日本とベルギーファッションの歴史や関係についてスピーチが行われた。またベルギーを拠点とするジャンポール・レスパーニュ、マッツ・ロンバート、エレン・ケーヒョルスの若手デザイナー3人が登場し、今日のベルギーファッションについてディスカッションが実施された。会場には今年3月にブリュッセルで起こったテロを受けてラ・カンブルとアントワープの両校の卒業生が「Stop Terrorizing Our World」の同一テーマのもと制作した10体のスタイルが展示された。