贅沢にも卵3つ使った「トリプル親子丼」(P.13)

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 毎晩料理を作る時に、いつもきちんと一汁三菜を準備するのなんてほぼ不可能に近いですよね。もちろん栄養が摂れて体に良いのはわかっていますが、忙しい日々の中では難しすぎます。でも、やっぱりいろいろな食材は食べたい!そんなわがままを叶えてくれるのが“丼メニュー”です。丼はたった1つの器の中に様々な食材が詰め込まれていて、まさに「食のアート」とも言える存在です。そんな丼メニューばかりを集めたコミック『ド丼パ』(杏耶/一迅社)が発売されました。ツイッターフォロワー数10万を超える著者が紹介する丼はどれも一般的な食材を使い、簡単で素朴なメニューが多いんですが、どこかにちょっとした工夫や斬新なアイデアが組み込まれたりしていて、作っていて楽しいレシピが盛りだくさんです。今回は、そんな作る人も食べる人も大満足な3品を実際に作ってみました。

1、贅沢にも卵3つ使った「トリプル親子丼」(P.13)

 サラダ油を熱したフライパンで鶏もも肉を焼き、火が通ったらほんだし、砂糖、しょうゆ、みりん、水を合わせた出汁を入れてひと煮立ちさせます。ここに、卵2個分の溶き卵を入れ、完全に火が通る前に火を止めて余熱で焼きます。これをご飯の上にのせ、さらにこの上に卵黄をのせて割れば完成です。

 1品目は、オーソドックスな親子丼かと思いきや、贅沢にも卵3つも使ったレシピです。親子丼と言えば、出汁の味がしっかりしみ込んだふわふわの卵と柔らかい鶏肉がポイントとなる料理ですが、ここではさらに卵黄をのせることで、親子丼+卵かけご飯を食べているような感覚になりました。ちょっとコレステロールが気になるところではありますが、やはりこのトロフワな美味しさにはかないません。

2、たっぷりの薬味が食欲そそる「豆腐のやくみそ丼」(P.67)

 ボールに絹ごし豆腐、味噌、みりん、万能ネギを入れて混ぜ、ペースト状にします。これをご飯の上にかけ、その上に鰹節、大葉、みょうがをのせれば完成です。

 2品目は、さらに楽ちんに丼を作れる料理として、豆腐を使ったレシピを作ってみました。作り方は本当に簡単で、ボールの中で混ぜて、これをご飯にかけるだけなので、洗い物もほとんどなくあっという間に完成しました。淡白な豆腐にコクがある味噌が混ざりこんで、とても奥深い味に。また、上にのせたたっぷりの薬味の苦みやシャキシャキっとした食感が豆腐ペーストにとても良く合って、簡単なんだけれど満足度の高い丼でした。

3、昔懐かしい味がする「ナポリ丼」(P.84)

 バターを熱したフライパンに玉ねぎを入れて透明になるまで炒めます。そこに、しめじ、ソーセージを入れて炒め、全体的に火が通ったら塩こしょう、ケチャップ、ウスターソース、砂糖を加えて味付けをします。これをご飯の上に盛り付ければ完成です。

 最後は、昔懐かしい「ナポリタン」をご飯にかけたレシピです。パスタメニューでは定番中の定番である「ナポリタン」ですが、これはスパゲッティーがたまたま家になかった時に、同じ炭水化物なら合うのでは?と思ったことをきっかけに生み出されたレシピだそうです。味付けはかなり甘く、一口食べただけで昔懐かしい雰囲気が一気に口の中に広がりました。もちろん意外なほどにご飯とも合いましたよ。

 ちなみに、本書は全編ストーリー仕立てのマンガで書かれているので、レシピ本を読んでいるというよりかは、コミックを楽しんでいる感覚でした。

★宝箱のように丼を楽しんで
 丼レシピと言えば、肉あり、野菜ありと、少なくとも2種類以上の食材が入るので、自然と栄養価や彩りも豊かになってきます。日々忙しい中で、意識しなくてもこうやって手軽にたくさんの食材が摂れるのは本当にありがたいですよね。ぜひいろいろ詰まった丼メニューを、宝箱を開けるワクワクのように楽しんでみて下さい。

文=JUNKO