こんにちは、葛西りいちです。千葉の片田舎で主婦をしながらエッセイ漫画やイラストなどを描いてひっそりと暮らしております。26歳で結婚しもう7年目突入…一男一女の母でもあります。

来客中も「片づけ」をやめられない人は、相手に不安感を与える!

 一般的に家事ができる女性はできない女性よりも「よい」とされます。たいていの人が「きれいで整頓された家に住みたい」と思うのと同じくらい、「整理・収納」は「できない」よりは「できる」女性のほうがいいわけです。ただ、それが女性として魅力的かどうかに関しては「?」がつきます。そんなエピソードをご紹介します。

 整理・収納アドバイザーの資格を取りたいという近所のママさん。私と同じ歳で、5歳、4歳、0歳の3人の子持ち。仲よくなったのはつい最近で、初めて家に呼ばれたときの事です。

 家の中は子どもが3人いるとは思えないほど物が少なく、洗面台に歯ブラシ一本出ていませんし、台所用洗剤も使うたびにシンク下にしまうほどの徹底ぶり。しかもオモチャ箱はテプラなどで「シルバニア小物」「レゴ」など、しっかりラベリングされており、今すぐにでもアドバイザーになれそうなくらいきれいにしておられました。

 しかし、楽しくおしゃべりしていたのも束の間。私が来て5分もたたないうちにそのママさんは立ち上がり、ウェットティッシュでカウンターをふき、テレビ台をふき、インターホンの画面をふき…ひと時も座ることなく、さまざまなものをふき始めたのです。「毎日のお弁当大変だよね〜」と世間話をしながら、雑誌をトントン、リモコンはピシッと並べ…。

「整理・収納に興味がある」だけでなく、とても「きれい好き」なんだなと分かりました。しかしその行為は果たして「できる女」なのでしょうか? 来客中も片ときも「片づけ」をやめなかったり、「ウェットティッシュ」を手放せない人は、相手に落ち着きを与えるとは思えません。「汚したらどうしよう…」という不安感を与えてしまいますし、なによりせわしない。

「できすぎる女」は夫ともうまくいかない!

 こうなってくると、昼過ぎにお邪魔するたびに必ず『ミヤネ屋』を見ていて「掃除は週1回!整理・収納なにそれ楽しい?」といつも気だるげな、1つ年上のママさんのほうが相手をリラックスさせてくれます。同じ女の私から見ても「すきがあってドキドキする」のです。

 ちなみにこのお二人、片方は旦那さんと「うまくいっていない」とよく愚痴るのですが、それはどちらか。言わずもがなですね。「できすぎる女」もやはり問題のようです。

【葛西りいち(かさいりいち)】
1983年生まれの33歳。主婦兼漫画家。夫と子ども2人、チワワ1匹とともに千葉で生活。26歳で結婚とともに整理収納に目覚める。2015年に整理収納アドバイザー2級を取得。2級ではアドバイザーの仕事はできないため、1級所持の先輩にくっついていってアシスタント的なことをやったり、家事代行の仕事をちらほらやりつつ現在1級取得を目指し勉強中。趣味はガーデニングと手芸(とくに樹脂粘土と編み物)。近著に『零戦少年』(秋田書店)、『へっぽこママはギブ寸前!!』(ぶんか社)。『本当にあった愉快な話』(竹書房)で『知りたくなかった!』を連載中。