台北市立動物園の初代コアラ・パトリック死亡  17年間台湾で愛される

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(台北 11日 中央社)台北市立動物園は11日、オスのコアラ、パトリック(派翠克)が、老化に伴う多臓器不全で10日午後5時59分に死亡したと発表した。19歳だった。パトリックは同園初代コアラのうちの1匹で、同園で17年を過ごした。

パトリックは1999年7月31日にオーストラリアの野生動物保護区「カランビン・ワイルドライフ・サンクチュアリー」から同園にやって来た。当時2歳だった。

最近では歯がすり減り、栄養吸収力が低下していたパトリック。2年前から白内障などを患い、視力が低下していたため、飼育員はパトリックの健康状態にとりわけ注意を払ってきたという。同時に高齢コアラ用のケアシステムを適用し、栄養補給にも気を配っていた。

今月8日、パトリックがほとんど移動しておらず、排便量も大幅に減少しているのを飼育員が発見。ユーカリの葉も自主的に食べようとせず、飼育員が手で与えてみたものの、パトリックは数分で食べるのをやめてしまったという。そこで飼育員は栄養補給のために粉ミルクを与え、落下時のケガ防止のために床にマットを敷いた。

9日の体重は7キロで、先週より300グラム減少。元気もなかった。夜11時に目覚めた後、移動したいような仕草を見せたもののその体力がなく、その後、ゆっくりと地上に降りてマットの上で休憩し始めた。

10日午前、飼育員が粉ミルクを与えると、パトリックは最初は飲んでいたがしばらくすると飲みたがらなくなり、葉も少ししか食べなかった。飼育員と獣医は緊急時に備え、ずっとそばで見守っていたという。

同日午後5時33分ごろ、容体が急変。突然、震えやけいれんなどの症状が生じ、同42分に呼吸停止、同59分に心拍停止した。

同園によると、パトリックを長年世話してきた飼育員は心を痛めているという。

(顧セン/編集:名切千絵)