俳優ロバート・デ・ニーロ、アンジー父(右上)をバッシング

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先日、俳優ロバート・デ・ニーロドナルド・トランプ米大統領候補を猛バッシングするビデオを公開。「あの野郎の顔を殴りたい」「アイツは愚か者で豚だ」などと猛批判したが、これにアンジェリーナ・ジョリーの父で同じく俳優のジョン・ヴォイトが激怒。「醜い説教をたれやがって」「デ・ニーロを恥ずかしいと思う」などとツイートした。これを知ったデ・ニーロだがまったく怯まず、逆に「ヴォイトは妄想にとりつかれている」と一蹴した。米次期大統領選をめぐって、ハリウッドの大御所俳優2人による激しいやり取りが物議を醸している。

ロバート・デ・ニーロは先日、アメリカ人に投票を促すキャンペーンビデオに登場。そこでイスラム教徒や難民などに関する過激発言、また過去の女性蔑視発言が話題のドナルド・トランプ氏につき、こう語った。

「明らかに愚かな奴だ。」
「パンク野郎。犬、いや豚のような奴さ。ペテン師野郎なんだ。」
「自分が何を言っているのかも理解していないマヌケさ。何も気にしちゃいない。」
「税金も払わない愚か者だ。」

これに激怒したアンジェリーナ・ジョリーの父ジョン・ヴォイトは、Twitterに以下のように怒りをぶちまけた。

「デ・ニーロによる醜いトランプ批判を、本当に恥ずかしく思う。大統領候補に対してなんて汚い言葉を使うんだ。トランプ氏はここ1年半の間、私が知る誰よりも懸命に働いてきた。アメリカ国民に良いメッセージを届けるためにね。」
「(女性蔑視発言が問題視されているトランプ氏だが)女性に対し似たような性的発言をしたことのない男性を、私はそれほど知らないね。特に若い男性はそういうものだろう。」
「それにトランプ氏の発言は、デ・ニーロの醜い言葉と比べてもダメージは少なかったに違いない。彼の言葉は誰も傷つけなかったが、もしデ・ニーロの発した言葉がオバマやクリントンに向けられたら、大変な騒ぎになるはずだ。」
「トランプ氏の支持者たちに、デ・ニーロに対する怒りの声をあげてほしい。」

しかしこれにデ・ニーロは全く怯まず、出席した会見でこのようにコメントしている。

「ヴォイトは良い奴だ。でもアイツは妄想にとりつかれているのさ。」
「そもそもトランプが大統領候補なんて…酷い話さ。自滅に向かうだけだろう。」
「あんな奴に協調する人間がいるなんて。恥ずかしい話だな。」

ちなみにデ・ニーロは「トランプ氏にご質問は?」との質問に、「さあな。あいつは愚か者だから、何を聞くべきか俺にも分からん」と答え、ビデオで語ったのと同じように「本気で殴ってやりたい」とも発言した。

デ・ニーロとヴォイトはかつて映画『ヒート』で共演。顔見知りの2人だが政治的な考えは真っ向から対立しており、いかなる歩み寄りも今は難しそうだ。ちなみにメリル・ストリープ、キム・カーダシアン、ケイティ・ペリーらはクリントン派、一方でクリント・イーストウッドは「トランプに票を投じる」と公言している。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)