最近の研究で、メイクが濃い女性の方が薄い女性よりも稼ぎがいいという結果が出ていたというのは日本版でもご紹介したとおり。コスモポリタン イギリス版によると、今回はさらに、「面接官の性別によって、面接でのメイクの印象が変わる」という調査結果が出たんだとか。

スコットランドのスターリング大学が行った新たな研究によれば、求職者のメイクが、面接官の印象に影響を与えるそう。しかも、面接官が男性か女性かで、その反応が大きく異なるらしく…。

「男女とも、メイクをした女性が魅力的だという点では共通しているのですが、"ステータスの高さ"という点になると、男女によってその受け取り方には相当違いが出てくるようです」

その、"ステータスの高さ"とは、どのように定義づけられるのか? スターリング大学の博士研究員であるヴィクトリア・ミレヴァ氏は、「それには2つあります」と説明。1つは"支配"=「自らの力や操作によって人を従わせること」であり、もう1つは"尊敬"=「他者があなたについていきたいと思う良い意味でのメリットや性質を持っていること」なのだとか。

でも、これとメイクの濃さに、どういった関係が? 調査結果にはこんな記述が。「男性はメイクをした女性をより"尊敬すべきもの"とみなすのに対し、女性はより"支配的"だとみなします」。ミレヴァ氏によると、女性がメイクの濃い女性を"支配的"とみなす理由の1つは、「嫉妬、または潜在的な脅威の可能性がある」とのこと。

「追跡調査により、なぜ女性がメイクの濃い女性をより"支配的"とみなすのか調べたところ、嫉妬や潜在的な脅威が関わっている可能性が出てきました。メイクをした女性を査定する女性たちは、(メイクをしていない女性に比べ)メイクの濃い女性たちの方がより"軽薄で、男性へのアピール力が強い"というイメージを抱くようで、その点に嫉妬を感じているようです」

では、日本ではどうでしょう? 就職活動経験者である男女268人に、「男性の面接官と女性の面接官、どちらが面接を受けやすかったですか?」というアンケートをとったところ、男性面接官の方が受けやすかったという男子学生が80.4%で、女子学生は65.5%。女性面接官の方が受けやすかったという男子学生は19.6%で、女子学生は34.5%。つまり、「男性面接官のほうが話しやすい」と感じる学生のほうが、圧倒的に多いという結果に。ただ、「女性は同性に厳しい」と感じる女子学生が多かった一方で、「女性面接官は目を合わせてくれた」、「威圧的ではなかった」という意見も。また、「男女というより個々の相性です」といった意見も多かったのだとか。男女差を全く否定することはできないものの、「この人はどういう人だろうか?」というフラットな視点を持つことが大切なようです。

※この翻訳は抄訳です。

Translation:mayuko akimoto

COSMOPOLITAN UK