配偶者控除が廃止…いや適用拡大!? 「ダブルインカム」のメリット

写真拡大

このところ世の夫婦をざわつかせている、“配偶者控除の見直し”というニュース。

代わりに「夫婦控除」という、これまで配偶者控除を利用できなかった人に手厚くなる新制度が検討されているようですが、配偶者控除を使っていた世帯は、実質増税になるケースもあるのだとか。

結局のところは先送りとなり、“配偶者控除の適用拡大”を検討する方針に転換したようですが、今後もし“夫婦控除”が現実のものとなったのなら、本格的に働くことを模索する女性も増えそうです。

夫婦が二人とも働いて稼ぐことを意味する、“ダブルインカム”。収入面から見れば当然、家計が潤うわけですが、そこには思わぬデメリットも。

制度の変更で夫婦共働きのスタイルがより進んだものに変わる前に、ここで一度、ダブルインカムのメリット・デメリットを、経済キャスターを務める筆者と再考してみませんか?

■ 収入増だけじゃない、ダブルインカムのメリット

ダブルインカムの意味について、ここでは“形態を問わず、妻も節税を意識することなく働く場合”として考えていきます。

そのメリットには、以下のようなものがあります。

(1)夫のみ働く場合と比べ、家計が潤う

(2)夫の緊急時に、妻の収入が助けになる

(3)夫だけでなく、妻にもキャリアができる

(1)は言わずもがな。大事なのが(2)で、単に収入増という面以外の心強さが加わります。

夫の思わぬ病気や怪我により休業を余儀なくされた場合、保険ですべて賄えるケースばかりではありません。妻にある程度の収入があれば、経済的・精神的に余裕ができるはずです。

収入面以外で大事なのが(3)。「今さらキャリアなんて」と思う人もいるかもしれませんが、収入アップやキャリアアップは働く上でモチベーションを保つ重要なポイント。

しかもそれこそが、“女性の活躍”を願う、政府の狙いでもあるのです。

■ 家事、育児、妊活はどうする!? ダブルインカムのデメリット

メリットも多いダブルインカムですが、維持するには困難もあります。例えば……。

(1)家事との両立や、夫の協力を得るのが難しい

(2)子育てに支障が出かねない上に、社会的には少子化の懸念も

(3)妻が働くことで、かえって家計費増の可能性が

妻が働く時間が増えれば、それまでのようには家事の時間が取れなくなります。夫に協力してほしくても、仕事があるのは同じ。思うように終わらない家事に、夫婦ともにストレスが溜まる……。(1)のようなことは、往々にしてあります。

小さな子どもどがいる世帯は、一口に「働く」といっても、その選択肢はかなり限られます。また、働く時間を増やしたり働きだしたりすることによって、子づくりを後回しにする人もいるかもしれません。(2)の問題は、少子化を止めたい政府の狙いの逆をいくことになってしまいます。

盲点なのは(3)。妻がフルタイムで働きだすと、残業や休日出勤の可能性も出てくるでしょう。そうなると家事の時間が無くなり、外食やお弁当の回数が増えることもあります。

それに職場に見合った服装やメイクも必要。それまでならかからなかった洋服代やコスメ代がかさむ可能性も……。

“収入”は増えますが、一方で“支出”もまた増加することが考えられるのです。

以上、夫婦控除導入の前に考えたい、“ダブルインカムのメリット・デメリット”でしたが、いかがでしょうか?

「女性が輝ける社会を……」なんて言いますが、デメリットの方に着目すると、女性側の負担や努力が多いような気もします。

あなたはどんな選択をしますか?