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●花粉症を引き起こす植物は50種類以上
今や「国民病」とも呼べる花粉症は、春だけのトラブルではないということがだいぶ知られるようになってきた。季節の変わり目にくしゃみや鼻水が出て「風邪かな? 」と思ったら、花粉症だったというケースも多いようだ。

そこで本稿では、秋の花粉症についてご紹介。急に発症してもあせらず、できることから対処して、少しでも快適な毎日を送れるようにしよう。

○花粉症の基礎知識

花粉症の人もそうでない人も、まずは花粉症のおさらいをしておこう。「自分は大丈夫」なんて思っている人でも案外、花粉症だったというケースもありうるため、しっかりとチェックを。

花粉症とは

花粉症の正体は、花粉に対して人間の体が起こすアレルギー反応。体の免疫反応が、花粉に過剰に反応して花粉症の症状が出る。

花粉症の症状

主な症状はくしゃみに鼻水、鼻づまりと、初期の症状が風邪とよく似ている。他に目のかゆみや充血、涙が出るといった症状が出るケースもある。目のかゆみを伴うことが多いのも花粉症の特徴だ。

花粉症かな? と思ったら

花粉症はアレルギー反応のため、セルフケアだけでは限界がある。早めに医療機関を受診し、ガイドライン通りの治療も行った方が楽に過ごせる。

花粉症は治る?

基本的に完治は難しいとされている。医師・薬剤師による治療(メディカルケア)とセルフケアの2本柱で、症状をできるだけ軽くするように努めるのが基本となる。

○花粉症の「原因花粉」は50種類以上

日本における最多の原因花粉はスギで、花粉症患者の約70%はスギ花粉が原因とのこと(ただし、沖縄にはスギが生息していないなど地域によって特徴が異なる)。

樹木の花粉ではスギのほか、ヒノキやシラカンバ、ハンノキ、オオバヤシャブシ、ケヤキ、コナラ、クヌギなどがある。草本ではイネ科のカモガヤやオオアワガエリ、キク科のブタクサ、オオブタクサ、ヨモギ、アサ科のカナムグラなどがあり、その数は50種類以上とも言われている。

なお、原因となる花粉は、自分がどんな季節に症状が出るかで推定が可能。耳鼻咽喉科などの専門医療機関で原因花粉を特定する検査を受け、症状に合わせた治療を受けるとよい。

花粉症の原因となる花粉は一年中飛散しているが、秋の花粉症の原因となる植物としてメジャーなのが以下の3つだ。

■キク科のブタクサ(8月〜10月に飛散が多い)
■キク科のヨモギ(8月中旬〜10月に飛散が多い)
■アサ科のカナムグラ(8月下旬〜10月に飛散が多い)

上記のいずれも河原や公園、空き地などの身近に多く生息しているため、注意が必要。ちなみにブタクサは花粉の粒子が小さく、気管に入ってぜんそくのような症状を引き起こす場合も。また、スギは春が中心だが、秋にも少量の花粉が飛散することもあるため、油断は禁物だ。

●毎日の生活における花粉症対策のポイント
花粉症対策のポイントは、春も秋も同じ。なるべく花粉にさらされないよう、あの手この手でセルフケアを実施するのが肝要だ。

花粉情報に注意

飛散の多い際の外出や洗濯物の外干しなどは避ける。

家の中に花粉を持ちこまない

飛散が多いときは窓や戸を極力閉めて、家の中に花粉が入ってこないようにする。

外出時の防御はしっかりと

「花粉症対策用のメガネやマスクを身につける」「つばの広い帽子をかぶる」「手袋を使う」など、しっかりとガードを忘れずに。服装も、一般的に花粉が付着しやすいといわれるウール素材を避け、付着しにくい綿や化学繊維のものをセレクト。表面がスベスベした素材のほうがベターだ。

帰宅時にも細心の注意を払う

帰宅する前に衣服や髪を払うなどし、部屋に入ったらうがいや手洗い、洗顔をしっかりとするように。

室内の上手な換気やこまめな掃除も大切

換気のコツは、開く窓の幅を10cm程度にすることと、レースのカーテンを使用することの2点。これで侵入する花粉を大幅に減らすことができるという。

原因となる植物に近づかない

外出時に雑草が多いところはなるべく迂回(うかい)し、河川敷などでの散歩やジョギングは避けるといった工夫をしよう。

○日ごろの生活でできる対策

免疫力を高めて正常に保つことも、花粉症の予防や症状の緩和に大切だ。近年話題の腸内細菌も、花粉症予防のキーワードの一つ。腸内細菌を変化させると、体内の環境がアレルギーを抑えるようになると考えられている。以下に普段の生活で気をつけてほしいことをまとめたので参考にしてほしい。

■規則正しい生活を心掛ける
■睡眠を十分にとる
■風邪をひかないように気をつける
■お酒を飲みすぎない
■鼻の粘膜を傷つけるたばこは避ける
■(花粉防御をしたうえで)適度な運動を行い、体力を低下させない
■バランスのよい食事で腸内環境を整える

さらに、花粉以外のアレルゲンにも注意が必要となる。「ダニやペット、ゴキブリなどの通年性アレルゲン」「秋に多くなるガやユスリカなどの昆虫アレルゲン」「空中真菌(カビ)」などが一例。

都市部では花粉以外にも原因となるアレルゲンがたくさんあるため、一年を通して注意したいものだ。

近年は、花粉症発症の低年齢化も叫ばれている。また、秋の花粉症は子どもにも発症しやすく、ダニやハウスダストによるアレルギーと重なると症状が悪化するケースも出てくる。症状がひどくなる前に適切な診断を受け、アレルギー検査で原因を特定してもらうなど、早めの対応を心掛けよう。

からだエイジング

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