犬が興奮する原因

犬が興奮する原因とその時の行動

「興奮」は感情が高ぶっている状態を指し、犬の興奮は人と違い、我を忘れて感情任せに行動してしまう事があります。興奮の原因はその犬によって違いますが、問題行動を引き起こす興奮の原因は「恐れ」や「対抗心」です。

イヤだ!との気持ちからの興奮

人も「ああ、あの◯◯がイヤだな」なんて思うことがありますね。人であればせいぜい自分から近寄らなかったり、近寄らないでオーラを出します。先方から来た際には大人の対応といいますか…。

それが興奮する犬の場合は、すぐさま好戦的に構えて「イヤだ!」と思うものに対し脇目も振らず「イヤだ!なんとかしよう!やっつけよう!」と思い、頭の中がいっぱいになるのです。

衝動からの興奮

犬は自動車など動くものやヒラヒラした物を見ると興奮する事もあります。

興奮状態で道路脇に臨戦体勢で来る車来る車をロックオンしている犬と、飛び出さないようリードを短く持ち、緊迫したムードを漂わせている飼い主さんペア。よく居ますね。

かく言う私と先代の愛犬もそうでした。このような犬の興奮の原因は、動くものに対する「追いかけたい衝動」なのだそうです。

これらの興奮は最悪の場合、他のわんちゃんや人に噛み付いてしまう、追い掛けて怖い思いをさせる事だってあります。犬の頭の中で「対抗したい」「やっつけよう」「追いかけたい」とスイッチが入り、もう真っしぐらなのです。

嬉しい気持ちからの興奮

犬は少しイヤだと思う人や物、他の犬に対し近付かないようにしてトラブルを起こさないようにしていますが、「楽しすぎる、待ちきれない」といった欲求が原因で興奮してしまう犬もいます。

発情からの興奮

時期的なもので自然の摂理に従い異性の犬に対し興奮してしまう事もあります。性欲や食欲が起こす興奮というのは、たまに飼い主さんがちょっぴり恥ずかしい思いをしちゃいますね。

興奮した犬のしつけ方

興奮している犬に普段からできるしつけ

散歩中などに外で他の犬に会い臨戦体勢に入って今にも飛び掛かりそうに興奮している状況とは違い、楽しすぎてはち切れんばかりにしっぽを振って纏わり付く程度の興奮ならそう困らないかもしれません。

ですが、そんな興奮状態の犬だからこそ「しつけ」がしやすいのです。

与えないことで興奮を静める

例えば目の前のおやつが欲しくて欲しくて、お手やおすわりもできないほどキュンキュン鳴いていた時に、その食いしん坊ぶりが可愛くてオヤツをそのままの状態であげたり、お手もチョロっとしかしないやっつけ仕事程度になっても良しとする事がありますね。でも、「それならオヤツあげない!」という姿勢を見せましょう。

自動車や他の犬、訪問客に対し興奮してフーフー言っている状態よりもずっと言い聞かせやすい時ですし、何より可愛い興奮ぶりを見せる犬だとしても結局は興奮しやすい犬でもあるのです。どんなに周りが見えなくなるほど大喜びして可愛かろうと、先ずは興奮状態から落ち着かせて冷静にさせることが必要です。

「静かに」「お手」「おすわり」「待て」
これらをきちんとしてから犬が求めるものをあげましょう。

こうした日常の中で何度も繰り返ししつけられる事により、犬も自分がヒートアップした時に落ち着くコツを掴んでいくので、外で他の犬にロックオンした時も興奮を鎮めやすくなります。

褒めて興奮を静める

とは言っても、犬の興奮はそんな時にしつけるだけでは済まないのが現実です。やはり、飼い主さんにとって重労働となりますが興奮しやすいシーンに遭遇し、その都度落ち着くまで宥めたりヒートアップしなかった時によく褒める事が大切です。

自動車や他の犬にロックオンしちゃった時には飼い主さんは犬の目線に出来るだけ近づいた姿勢になり、「静かに。静かに」と標的が視界から消えるまで撫でてあげるのも有効です。

その時はリードを短く持ち、万が一の間違いがないよう気を付け、少し落ち着いたら「よし。良い子だったね」と少しオヤツをあげると良いですね。

気を逸らして興奮を静めるどうしても愛犬が興奮から覚めない時にはちょっと大きな音を出してビックリさせ、我にかえることもあります。これも何度か繰り返すうちに自分でも「あ。また大きな音がくるかな?」というのに気を取られ、興奮よりも警戒して、目の前の不安材料が小さく感じてくれます。

常に言い聞かせて興奮を静める

個人的な話ですが来客に興奮して吠えていた先代犬に対して、来客本人に「ワン言わないで」と(可能であれば)言い聞かせてもらいました。これは効果てきめんで「吠えさせとけば良いじゃん〜」という来客にも吠えなくなりました。

まとめ

犬は興奮すると手が付けられない…でも、しつけで随分落ち着いてくれます!

犬がオヤツやご飯、大好きな散歩に行く合図を目の当たりにして興奮して飛び跳ねながら「早く早く!」とねだる姿はとても可愛いものです。

子犬の頃はそれで嬉ションしちゃったり…。この程度の興奮であれば多かれ少なかれどのわんちゃんもありますし、その姿は飼い主さんにとって大きな癒しになっていることさえありますよね。

興奮は感情が高ぶっている状態という、実にシンプルなものですがしつけが必要な飼い犬にとって、興奮してしまうシーンに遭遇したところで「言うことを聞く。吠えない。怒らない。引っ張らない」を徹底させ、褒める事が大切です。

犬友の中には、「うちの子はどうも他のわんちゃんと会うとガルッちゃうから、なるべく会わせないように避けている」という人もいました。どうしても危害を加えそうならそれが一番ですが、本来群れて行動していた犬ですからしっかりしつければ改善されると信じましょう。

犬自身が自分でヒートアップを抑える時間が少しずつ長くなり、いつの間にか素晴らしい成長ぶりを見せてくれますよ。