singapor2

写真拡大 (全5枚)

2016年6月末、カトン地区に、「Hotel Indigo Singapore Katong(ホテル インディゴ シンガポール カトン)」(以下、インディゴ シンガポール)がオープンした。日本にはまだ進出していないブランドなのであまりなじみがないかもしれないが、「インディゴ」は、インターコンチネンタル ホテルズ グループ(IHG)が手がける新しいブティックホテルブランド。2004年にアメリカのアトランタに1号ホテルが誕生し、現在は15か国に約70ホテルがオープンしている。




「インディゴ」のコンセプトは、地域文化との共存。その地域の文化や歴史を、ホテルの随所に取り込み、同じブランドでもそれぞれのホテルがそれぞれの個性を放っているのが特徴だ。

カトン地区に位置するインディゴ シンガポールは、「プラナカン文化」をふんだんに取り入れたホテルとなっている。グリーンに覆われた入口の壁はプラナカン住宅の庭がモチーフ。レセプションエリアはプラナカン伝統の文様をモチーフにしたコラージュで彩られ、床にはプラナカンデザインを取り入れたラグが敷かれている。

客室はもっともスタンダードなデラックスルームで約30平方メートル。プラナカンの邸宅を模した直線的なレイアウトを採用(カトン地区の伝統的な住居は、間口が狭く奥へ長い)しており、カラフルな水差しや壺などをポップアート感覚で置かれている。17〜18世紀時代のモチーフを再現したソファ、ブリキのカップなども女性の心をくすぐるはず。ベッドの壁に描かれた、カトン地区の日常風景を描いたイラストも愛らしい。シンガポール初のヘリテージタウンが一望できる、屋上のインフィニティプールも心地よく、滞在中、幾度となく足を運びたくなる。

ホテル内には、ついカメラを構えたくなるような、かわいらしいもの、デザイン性の高いものが点在。ホテル側もSNSに投稿してもらうことを意識しており、「随所にお客さんをにっこりさせる驚きを散りばめている」(総支配人 アデル・アラムー氏)のだそう。

16階の建物に客室は131。大きすぎず、スタイリッシュでありながらリラックスした空間で、自宅にいるように寛いで欲しいというのも、「インディゴ」ブランドのこだわりのひとつなのだとか。警察庁舎(1928年築)だった、カトン地区の伝統的な建物をリノベーションしたレストラン「Baba Chews」では、プラナカン料理を、「インディゴ」風にアレンジしたメニューを提供。ホテルのメインダイニングの位置付けでありながら、宿泊客以外の地元の家族連れやカップルが多いのも印象的だ。気になるお値段は、「スーパーラグジュアリーではなく、アクセスしやすい価格帯」(アラムー氏)を標榜しており、もっともスタンダードな部屋で1 室14,770円〜(料金変動制)と、コストパフォーマンスもすぐれている。

マーライオンやマリーナベイ サンズなどがある中心部からも、シンガポールのチャンギ空港からもタクシーで15分程度。中心部でのショッピングや観光の合間には、色彩豊かなカトンの街を散策したり、レトロモダンな魅力あふれる居心地のいいホテルで寛ぐ──。今度のシンガポール旅行は、「インディゴ シンガポール」にステイして、シンガポールの新たな一面との邂逅を果たしてみてはどうだろうか。

(text by aya hasegawa)


INFO:
ホテル インディゴ シンガポール カトン(Hotel Indigo Singapore Katong) 
住所:86 East Coast Road, Singapore - 428788, Singapore
Tel:(+65) 6-7237001