いつからこんな盛り上がりに?ハロウィンの起源と浸透した理由

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海外の行事が日本に伝わって独自のイベントとして根付いたものにはクリスマスやバレンタインデーなどが有名です。そして近年ではハロウィンが特に人気となっています。奇抜な衣装で家々を訪れてお菓子をもらうというスタイルから、単にコスプレをして集まりパーティを開くなど、本場とは違った文化を創り出すのが得意な日本の真骨頂と言えるものかもしれません。そんなハロウィンはいかにして日本に根付いていったのかを探ってみます。

■ かぼちゃではなくカブだった!?ハロウィンの起源

クリスマスの流れからハロウィンはキリスト教と関係が深いのでは、と思う人もいるかもしれませんが、キリスト教とハロウィンは全く関係がありません。収穫を祝ったり悪霊を払ったりする民間信仰から始まった宗教色の強い行事でしたが、現在では宗教的な色合いはまったくないと言ってもいいでしょう。ちなみにハロウィンと言えばかぼちゃなのですが、ヨーロッパではカブが使われていたようです。それがアメリカにハロウィンの行事が伝わった時代、アメリカではカブよりもカボチャのほうが収穫量が多く、かつ中をくり抜いてランタン代わりに使ったこともあり、カボチャが主流となりました。今ではさまざまな形でカボチャが使われていますが、日本でもカボチャがハロウィンの代名詞として定着しています。

■ どのようにハロウィンは広まった?

◎ 始まりはキティランド

近年日本で爆発的に普及した感のあるハロウィンですが、いつごろ日本に入ってきたのでしょうか。古代のケルト人が始めた収穫祭の行事が時を経て日本にやってきたのですが、その日本の起源となったのが、1970年代の原宿のキティランドがハロウィンの関連グッズを発売したのが始まりとされています(諸説あるようです)。そして、そのグッズの販売を促すために原宿店が日本で初めてハロウィンパレードを始めたのです。それがハロウィンイベントの先駆けとなりました。

◎ ディズニーランドが認識を広める

さらにハロウィンを世に普及する役割を担ったのが、1983年にオープンした東京ディズニーランドです。秋のイベントとして1997年から本格的にハロウィンを開き、園内の人気パレードの中にもハロウィンパレードを盛り込んできたのです。東京ディズニーランドの圧倒的な集客力や大々的な宣伝により、一気に日本全国にハロウィンの認識が広まりました。その後、ハロウィンのイベントが全国各地で開かれるようになります。また、ディズニーランドの影響もあって「ハロウィン」という言葉が浸透していくと、次はお菓子業界などがそこに商機を見出してキャンペーンを開始。スーパーやコンビニなどでもハロウィンの時期になると特設コーナーが作られるようになっていきます。

◎ 近年の盛り上がりはコスプレの定着とSNS?

しかし、ハロウィンがここ数年、急激な盛り上がりを見せているのはコスプレとSNSの普及が大きく関係しています。一部のコスプレイヤーだけのものだったコスプレを有名人やブロガーなど影響力のある人がSNS上にアップしたことで、自分もやってみたいと思う人が増えていきました。その願望を恥ずかしげもなく発散できる場としてハロウィンはピッタリだったのです。そして、ハロウィンでコスプレをした人がその写真をSNSにアップすることでさらに参加したいと思う人が増え、近年の爆発的な熱狂へと至ることになりました。

■ 新しい文化の始まり

最初は小さな行事、それも宗教的な意味合いよりも商業的な意味合い、さらには個人や大勢で楽しむイベントとして大きく様変わりしてきたハロウィン。コスプレをするという意味では日本らしいイベントという見方もできます。少し前まではなかった突然の盛り上がりに「自分はついていけない……」と感じている人も多いと思いますが、「本来の意味合いと違っている」「騒ぎたいだけじゃないか」と批判的に見るのではなく、新たな文化の始まりとして見守ってみてはいかがでしょうか。

(image by 写真AC)
(著:nanapiユーザー・tamucan 編集:nanapi編集部)