中国が受注したインドネシア・ジャワ島の高速鉄道計画はもともと、日本の受注が確実視されていた案件だった。中国は突然、受注競争への参入を表明するとインドネシア政府の財政負担や債務保証などを求めない破格の条件を提示し、日本から受注を「奪った」形となった。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国が受注したインドネシア・ジャワ島の高速鉄道計画はもともと、日本の受注が確実視されていた案件だった。中国は突然、受注競争への参入を表明するとインドネシア政府の財政負担や債務保証などを求めない破格の条件を提示し、日本から受注を「奪った」形となった。

 だが、中国メディアの参考消息は8日、インドネシア政府の関係者が「ジャカルタとスラバヤを結ぶ鉄道計画は日本に優先権を与える」と述べたと伝え、「ジャワ島の高速鉄道計画に対する償い」という見方もあると報じた。

 記事は、ジャカルタとスラバヤを結ぶ鉄道計画は全長600キロメートルで、完成すれば両都市間を従来の半分以下の約5時間で結ぶことになると紹介。さらにインドネシア政府の関係者が「インドネシア政府は日本に同計画における優先権を与えるだろう」と述べたことを紹介した。

 続けて、インドネシアに対する直接投資額を国別で見た場合、日本は長期にわたって最大規模であることを指摘する一方、インドネシアがジャワ島の高速鉄道計画を中国に与えたことで、「インドネシアは日本からの投資に大きな打撃を受けることになった」と主張。

 一方で記事は、インドネシア政府の関係者が「ジャカルタとスラバヤを結ぶ鉄道計画は日本に優先権を与える」と述べたのは「インドネシア政府の日本に対する償い」という味方があることを伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)