ガソリンで走る自動車など化石燃料をエネルギー源に使う機械によって、二酸化炭素などの温室効果ガスが放出され地球温暖化が進行して、気候変動などの問題を起こしています。同時に食料生産のために森林を伐採することで、二酸化炭素の消費量が減少するという地球温暖化の原因もあります。太陽光と二酸化炭素と水で作り出せる藻類を育てて、代替ガソリンやタンパク源などに転用することで、前述の問題を一挙に解決して地球温暖化の拍車にストップをかけようという試みがGlobal Algae Innovationsによって進行中で、アメリカ・ハワイに作った試験農場を研究に活用して実用化を狙っています。

How Algae Could Change The Fossil Fuel Industry - YouTube

これがGlobal Algae Innovationsが作り出す、藻類からできる新材料「Algae」です。



乾燥させればパウダー状になりますが、オイル状にすることも可能です。



そしてこのオイルは精製することでディーゼル燃料やジェット燃料に変えることもできます。



「私たちが作っている藻類からできる燃料は、ガソリンやディーゼルなどのこれまでの燃料と性能に置いて遜色はありません」と話すのはGlobal Algae Innovationsのデイブ・ハズレベックCEO。



ブラジル・サンディエゴに本拠を構えるGlobal Algae Innovationsは、巨大な実験用の農園をハワイに作っています。



Global Algae Innovationsは、食料や石油工業の形を変えようとしています。



Algaeは動物の飼料を数%削減することで、世界が直面している地球温暖化の問題を大きく改善し……



さらには、農業が水を汚染しているという問題を改善します。



しかし、Algaeの場合水は循環させる構造なので、流出した肥料がしみ出してしまうことはなく、すべてを有効活用することが可能です。



森林伐採の主な原因は、食料生産です。



Algaeは一般的な食料に比べて40倍生産性が高いという特長があります。



1000エーカー(約400ヘクタール)の土地でAlgaeを生産すれば、4万エーカー(約1万6000ヘクタール)分の植物を植える必要がなくなります。



食糧問題も重要ですが、ガソリンなどの化石燃料による地球温暖化の問題も深刻です。



Algaeは再生可能エネルギーなので、燃料として使用しても二酸化炭素を増やすことはありません。



良質なタンパク質を提供し、燃料問題を解決できる手段として、Algaeは経済性に優れ……



貧困問題を解決し、生活の質を高めるものとしても、新しい職を作り出し、利益をもたらすものとして期待できます。



この有用性こそがハズレベックCEOがいち早く投資をした理由です。実用化が早ければ早いほど、大きな成果がもたらされます。



Global Algae Innovationsはハワイに2エーカー(約80アール)の広さの土地にAlgaeを作るため池タイプの農場を実験的に運用しています。なお、広さは200エーカー(約80ヘクタール)まで簡単に拡張できるように考えられているとのこと。



そして、Algae製造農場の大きな特長は、農場の横に火力発電所があるということ。



火力発電所で発生した二酸化炭素はパイプを通って……



Algaeのため池に導入されます。Algaeの製造では、火力発電所で発生する二酸化炭素を有効活用できるというわけです。



ハズレベックCEOは、すべての火力発電所がAlgae農場を併設すれば、地球温暖化対策に大きな効果があると考えています。



Algaeが成長する仕組みは極めてシンプルです。



Algaeはどこでも育てることが可能。



きれいな水でなくても海水でも……



濁りきった汚水でも育てられます。



水に加えて必要なのは、十分な二酸化炭素と太陽光です。



「こんなに有益であるのが明らかなAlgaeを実用化できていない理由は、生産にかかるコストの高さです」とハズレベックCEOは話します。ハズレベックCEOによると、実用化には10倍コストを下げる必要があるとのこと。



そのため、コストを削減するための研究は不可欠です。



ブレイクスルーを期待して、日々研究が続けられています。



研究開始当初、1ガロン(約3.8リットル)あたり30ドル(約3100円)だったAlgaeオイルは……



数年間の技術革新によって、2、3ドル(約200円から310円)にまで大きくコストを削減できています。ハズレベッグCEOは、Algaeをスケールアップすることで実用化があと数年というところまできていると述べています。



戦争が起こる大きな原因は、資源問題です。各国がクリーンかつ簡単にエネルギーを作り出せるようになれば戦争は減るはずだとハズレベッグCEOは考えています。



Algaeは既存の燃料を代替できると期待されています。そのため、すでにあるマシンを作り替えることなくそのまま活用できる点で、インフラ整備が不要だという大きなメリットがあります。



ガソリンスタンドをそのまま流用することも可能です。



「世界を変える仕事をしている」ことを自覚しつつ、Global Algae InnovationsはAlgaeの開発を進めているとのこと。



食糧問題とエネルギー問題という非常に重要な2つの問題を解決する可能性を持つ点で、Algaeの実用化が求められています。