「ファッションは地球に大きな影響を与える産業」ステラ マッカートニーが環境負荷削減のデータを公表

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 「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」が、2015年度のグローバル環境損益計算書を初めて公表した。使用原料が環境に与える総合的な影響を3年間で35%削減。同時に、業績が年間2桁増で過去最高となったことを発表した。 ステラ マッカートニーが環境負荷削減のデータを公表の画像を拡大

 商品にレザーやファー、スキン、フェザーを使用しないベジタリアンブランドとして知られている「ステラ マッカートニー」は、2013年から約3年間にわたりEP&L(環境損益計算書)を活用し、自然資本への影響を測ってきた。2015年の同社の環境負荷金額は550万ユーロで、過去3年にわたる影響は全体で7%伸びているものの、原料1キログラムに換算すると35%まで減少していることがわかった。3年にわたりサプライチェーンのパートナーに働きかけ、原材料の調達方法と調達先を変更したことで、自然資本に対する影響が低減しているという。 また、レザーの代わりにリサイクル素材やバイオ素材といった合成材料を使用することで環境負荷が低下することから、代替素材の環境損失は全体の2%にとどまったことを発表した。環境負荷が最も高いのはカシミアで、ウールの約100倍の負荷がかかることから、ヴァージンカシミアと比較して負荷が87%低い再生カシミアの使用を推進。また、カシミア産業が地域に及ぼす悪影響を好転させることに取り組んでいるモンゴルのSustainable Fibre Allianceの活動を支援するなど、ファッション産業が引き起こした問題と向き合っている。 「ファッションは地球に大きな影響を与える産業」と捉えるデザイナーのステラ・マッカートニーは、「これ以上にできることは何だろうか、自分たちが何をどう作るかということに対し責任を持つことはできるだろうかと、日々、自分自身とファッション産業に対して挑戦を続けています。これは私たちの旅の始まりです。この想いがファッション業界で共有され、また賛同を得て、未来のためにその環境への足跡を評価できることを願っています」とコメントを発表している。【関連】ステラ マッカートニー、森林破壊に対する取り組みを紹介するムービー公開