2016年の秋アニメとしてスタートする「奇異太郎少年の妖怪絵日記」と「バーナード嬢曰く。」は、両方ともに約5分のショートアニメであり、Creators in Packが制作するアニメであるとい共通点を持っています。そんな2作品のキャストである五十嵐裕美さん、市来光弘さん、仲田ありささん、さらには両作品で総監督を務めるひらさわひさよしさんとプロデューサーのはたなかたいちさん、というメンバーと一緒にオーディオコメンタリー形式にできたてホヤホヤな第1話を見られる上映会&トークショーがマチ★アソビ vol.17で開催されました。

Creators in Pack 秋の新作アニメ1話上映会〜『奇異太郎少年の妖怪絵日記』×『バーナード嬢曰く。』〜

http://www.machiasobi.com/events/cpanime.html

オーディオコメンタリー形式で上映会がスタート。

Creators in Pack主催の「奇異太郎少年の妖怪絵日記」&「バーナード嬢曰く。」1話上映会inシネマは、マチ★アソビ2日目にufotable CINEMAで開催されました。シアター2で開催されたのですが、満席でひらさわ総監督もニッコリ。



今回イベントに登場したのは、左から「奇異太郎少年の妖怪絵日記」と「バーナード嬢曰く。」の両方で総監督を務めるひらさわひさよしさん、「奇異太郎少年の妖怪絵日記」で奇異太郎役を演じる五十嵐裕美さん、「バーナード嬢曰く。」で遠藤役を演じる市来光弘さん、「奇異太郎少年の妖怪絵日記」ですず役を演じる仲田ありささん、両作品でプロデューサーを務めるはたなかたいちさんの5人。



まずは「奇異太郎少年の妖怪絵日記」の上映からスタート。注目ポイントは主人公・奇異太郎のポーズだそうです。1話の終わり方があまりにもきれいすぎたため、ゲストの方々は口々に「良い最終回だ……」とつぶやき、ひらさわ総監督は「2話から2期1話が始まります!」とコメント。



続いて、「バーナード嬢曰く。」の1話の上映がスタート。ひらさわ総監督からは「市来先生の妙技をご覧下さい」と解説が入りました。「バーナード嬢曰く。」とは打って変わってテンポの良い日常系ギャグアニメといった感じ。上映中は会場から何度も笑い声があがりました。なお、声優の喜多村英梨さんは「奇異太郎少年の妖怪絵日記」と「バーナード嬢曰く。」の両作品に出演しているそうです。

続いて、両作品の見どころをひらさわ総監督とキャストの3人が解説してくれるコーナーへ。



初めに上映された「奇異太郎少年の妖怪絵日記」のオススメポイントその1は「キャラクターが可愛い!」というところ。



これは主人公の奇異太郎。奇異太郎を演じる五十嵐さんは、小学生なのに大学生みたいな見た目であることから「ショタジジイ感」とポツリ。奇異太郎は自他共に認める美少年で頭も良い、というキャラクターですが前述の通りおかしなポーズばかりするキャラクターで、これについて「頭が良いやつこそ奇行に走るんだよ!」と五十嵐さんは語ります。



続いて仲田さん演じるヒロインの「すず」。設定画を見た市来さんは「右上のお顔がお崩れになってるけど……」と指摘。



それがこの顔。キュートな見た目のキャラクターですが、奇行に走る奇異太郎のせいでこんな顔をしてしまうシーンもチラホラあるよです。



次は「狐面の女」について。このキャラクターは喜多村英梨さんが演じているのですが、五十嵐さんは「良い意味でドヤ感のあるこの顔は、喜多村さんに似てるよね。本人にも言ったんだけど」と、狐面の女の「愛嬌のあるドヤ感」が演じている喜多村さんとかぶるとコメント。



「愛嬌のあるドヤ感」あふれる狐面の女。



次は大原さやかさん演じる「雪母」。このキャラクターは「ビジュアルが大原さんにぴったり」とのことですが、「それなのにつばを吐いたり毒舌を吐いたりするんだよ!原作読んだら分かるけど超口悪い!」と、そのギャップが面白いと五十嵐さんが力説してくれました。



そして、長縄まりあさん演じる「雪娘」。雪娘を演じる長縄まりあさんはアニメでたまに見かける「黒目をプルプル揺らす」というのを実際にできる、という謎のプチ情報が飛び出しました。



「奇異太郎少年の妖怪絵日記」は元々奇異太郎の絵日記形式にストーリーが進んでいく漫画で、作者の影山理一さんの味のある絵が特徴的だそうです。しかし、アニメでは大勢で作画するためそういった「味のある絵」をたくさん描くのは難しいそう。そこで、キャラクターデザインを起こす際に「原作が味のある絵ならアニメでは耽美な線にするくらいに振り切るのも良いかも」と思い立ち、アニメのようなキャラクターデザインに落ち着いたそうです。ただし、「この絵を動かすのか……」と制作側は大変な目にも遭った模様。なお、最終的には現場の力でなんとか第1話の完成にこぎつけたとのことです。

「奇異太郎少年の妖怪絵日記」のオススメポイントその2は「背景もいい感じ!」。



妖怪がたくさん出てくる作品ということで、自然的なイメージがあるので、背景も絵と同じく耽美な方向で作成することに決定したそうです。ただし、第1話では夜のシーンが多くあまり美麗な背景が見られるシーンがないので、2話以降にこう期待とのこと。







次は「ほのぼの楽しめる 妖怪の皆が躍動している」。



「奇異太郎少年の妖怪絵日記」に登場する妖怪にはそれぞれ名前があり、1話ではありませんでしたが今後はCパートで妖怪紹介コーナーもスタートする予定とのこと。そして、ストーリーも1話ごとにピックアップする妖怪が違ってくるそうで、いろんな妖怪が登場するそうです。「ほのぼの」という単語に反応した五十嵐さんは、「2話からはだいぶ…ほのぼの……?」と語り、ほのぼのというよりもアクションありだったり、変な動きをしていたりと不思議な雰囲気であることを明かします。なお、五十嵐さんいわく、「2話は出てくる妖怪も奇異太郎もみんなひどい」とのことで、逆にどんな話になっているのか気になるところです。

なお、「奇異太郎少年の妖怪絵日記」は5分のショートアニメなので収録が6本録りでまとめて行われたそうで、「アフレコが大変だった」と五十嵐さん。奇異太郎は端正な顔立ちをしているのですが、アフレコ時には「もっとダウナーな感じで」と言われたそう。特に困ったのが2話で奇異太郎が踊って出てくるのに「ダウナーで」と言われ、さらにダウナーにやると「もっと元気に!」と言われ、「ダウナーで元気ってなんだ?!」と混乱したことだと明かしています。なお、アフレコの途中からは特に指示がなくなり、「俺は自由だ!」と解放されたことも明かしました。なお、アフレコ時にはいろいろな関係者がやってきて、さまざまな意見が飛び交うのでアフレコの指示が難しいものになったり長くなったりして「ちょっと大変だよね」とひらさわ総監督。

キャスト・スタッフによる第1話の見どころには「羽佐間道夫さんのナレーション」も挙げられています。五十嵐さんは「羽佐間さんのナレーション最高かよ!」と語っており、他のゲストの方々も口々に「本当に映画が始まるかと思った」とコメントしていました。他にも、1話のすずが奇異太郎の顔を上からのぞき込むシーンの「のぞき込んでいる感」がとてもすごいとのことなので、気になる人は是非ともチェックしてみてください。



続いて「バーナード嬢曰く。」について。



見どころその1、は「キャラクターが可愛い!」。



「バーナード嬢曰く。」では「奇異太郎少年の妖怪絵日記」とは異なるテイストのイラストが動きます。「奇異太郎少年の妖怪絵日記」ではアダルトな雰囲気の狐面の女を演じた喜多村さんが、まったくエロさを感じない町田さわ子というキャラクターを演じています。



その町田さわ子に何度もつっかかってくるのが神林しおりというキャラクター。1話ではいきなりさわ子に鉄拳をおみまいしており、「出会っていきなりグーパンだよ!」とキャストに恐れおののかれています。



魅力その2は「図書室が図書室」。



「バーナード嬢曰く。」の舞台はその9割が学校の図書室なので、これにこだわるべく大阪のとある学校の図書室にまでロケハンに行き、スタッフ数人で図書室の写真を撮りまくってきたそうです。なお、1話で出てくる「すあしのケン」というタイトルは、「学校にある漫画といえば?」というところから、某有名タイトルを少しもじって使わせてもらっているとのこと。



キャラクターのいる画面でも図書室をしっかり描き込み。



魅了その3は「書籍がリアル」という点。



これらは作中で出てくる本の表紙なのですが、これは全て「実際にある本の表紙を絵で描いたもの」だそうです。初めは「どうせ許諾でないだろ」と思って実物に似せた「ニセの表紙」を作っていたそうですが、急遽許諾が取れ、緊急会議になって「なんとか頑張れ」ということで実物の表紙を手描きで作成して作中で使えるようにしたとのこと。なぜ「実際にある本の表紙を絵で描いたもの」なのかというと、スキャンすると権利関係で問題が生じるからだそうです。



結局ボツになってしまったので作中では使用されていないのですが、実際にはボツになった「ニセの表紙」が複数存在します。制作陣がせっかく頑張って作ったので、「是非とも供養させてくれ!」ということで、マチ★アソビのトークイベントで公開されることになりました。こういう他では見られない制作秘話が聞けるのがマチ★アソビの醍醐味でもあります。



左が実際の「あるいは酒でいっぱいの海」の表紙で、右がニセの表紙。かなり手を加えており、「ニセの方は柄パンのせいで疲れたおじさんに見える」という意見も。



白鯨だとこんな感じ。



「異星の客」はタイトルが「異界の客」に変更されており、ボツになったほうの表紙の真ん中に描かれた顔は、「あるいは酒でいっぱいの海」のボツ案の方に描かれているおじさんの顔だそうです。



魅力その4は「本を読まなくてもウンチクが語れるようになる」点。



なぜ本を読まなくてもウンチクが語れるようになるのかというと、こんな感じのカットが複数枚登場するから。



Creators in Packは過去に「ハッカドール THE あにめ〜しょん」を制作したアニメ制作会社でもあり、同作品の3話を見てもらうとわかる通り、ものすごく他作品をオーマージュしており、「これくらいなら……」と探り探りチャレンジしているそう。なお、こんな感じで他作品をオマージュしたりする場合は、いくつかのパターンを作ってあとは上の判断に任せるそうです。

なお、台詞でもウンチクを語っているので、覚えればさらにいろいろなウンチクが言えるようになるとのこと。ただし、ツッコミが入ると内容を知らないので終わりなので、そういった場合は「さわ子のように口笛をふひゅーっと吹かせて回避してくれ」とひらさわ総監督。



「バーナード嬢曰く。」の魅力を聞かれたはたなかプロデューサーは、「長谷川さん(作中に登場するキャラクター)はヒロイン性がある」と語っており、そのためにかなり細かいこだわりを持って制作を進めたことを明かしています。例えば以下のカットは長谷川さんのアップのシーンですが、できあがった際に顔の輪郭が少し角張っていたらしく、何度も描き直しされたカットとのこと。ただし、「バーナード嬢曰く。」では絵コンテから全ての作業がオールデジタルで行われており、作画監督もデジタルで作業しているため、「輪郭直して」などの修正もすぐに対応してもらえたそう。



イベントはこれで終了ということで、じゃんけん大会が行われ……



じゃんけんで勝ち残った2人は五十嵐さんと市来さんから作品の色紙をプレゼントされました。



プレゼントされたのは色紙は「奇異太郎少年の妖怪絵日記」のものと「バーナード嬢曰く。」のものが1枚ずつ。



「バーナード嬢曰く。」の色紙はこんな感じ。



最後はみんなで挨拶をして……



来場者全員とハイタッチして締め。



なお、来場者プレゼントとして「奇異太郎少年の妖怪絵日記」のお試し小冊子と「バーナード嬢曰く。」の特製しおりが配られました。