【辺境音楽マニア】合計108ものバンドでドラムを務めたロシア人メタルドラマー「Andrey Ischenko」 掛け持ちしすぎでは……

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メタルバンドの中で一番希少価値の高いパートは「ドラマー」ではないだろうか? ギターやベースなどの弦楽器と比べても、機材や練習環境にお金が掛かる上に、デスメタルやブラックメタルなどより激しいジャンルでは、ブラストビートというテクニックと体力を要する技術を磨く必要がある。

日本では住宅環境の制限によって、ドラマー人口の数は限られており、ドラマーがバンドの命運を左右するといっても過言ではない。最近ではサイレントドラムによって自宅でも練習する事が可能になってきてはいるが、やはりまだまだハードルは高い。今回はそのドラマーのなかでも、かなり稀有なドラマーを紹介したい。

・メタルバンドの中で最も希少価値の高いドラマー

先に述べたように、ドラマーの存在は貴重だ。そうであるがゆえに、最初から人間ドラマーを擁する事を諦めて、ドラムマシンを用いるバンドも少なくない。また1人のドラマーが複数のバンドを掛け持ちする事も多いのである。それは世界的に見ても同様で、日本ほどではないにしても、特にうまいドラマーは引っ張りだこのようだ。

・引っ張りだこドラマーで最も有名なケビン・タリー

デスメタルのジャンルで、ドラマーとして複数のバンドで叩いていた事で有名なのは元「Dying Fetus、Mixery Index」のケビン。タリーではないだろうか。現在正式なドラマーとして所属しているのは「Castrofate」、「Daath」、「Feared」、「Grot」、「Nothnegal」、「Sylencer」、「The Art of Hate」、「Them」の8バンド。

過去には「Chimaira」、「Consumned」、「Decrepit Birth」、「Dying Fetus」、「Horror of Horrors」、「Implore」、「Misery Index」、「Six Feet Under」、「Suffocation」、「Throes」、「Worlds Divide」、「WretchedPain」の12バンドで叩いていた。現在と過去合計20バンドに所属していた事になる。

ライブのセッションドラマーとしては「Absence of the Sacred」、「Battlecross」、「Cattle Decapitation」、「DevilDriver」、「Hate Eternal」、「M.O.D.」、「Suffocation」、「The Black Dahlia Murder」、「The Red Chord」、「Throes」の10もの有名バンドで参加していた。これだけ有名なバンドで演奏していた経験がある事からも分かる通り、ブラストビートが速いだけでなく、人間的にも人気者キャラなのだろう。

・合計108バンドで叩いていたロシア人ドラマー

しかし上には上がいた。ロシアの「Andrey Ischenko」である。現在所属している一番有名なバンドはペイガンフォークメタルの「Аркона」。

このAndrey Ischenko、合計で108のバンドに参加している。そのうち現在も正式メンバーとして所属しているのが14バンド。過去に正式メンバーとして所属していたのは32バンド。合計46バンドに所属していた計算になる。ライブセッションで参加したバンド数は62にも上る。

・世界レベルで有名な「Аркона」や別ジャンルの有名バンドでも

「どうせまたロシアのローカルでしか知られていないマイナーバンドだけなんだろう」と思われるかもしれないが、「Аркона」は日本を含め世界ツアーをするほどの有名バンド。「Rossomahaar」もペイガンメタルの中では大御所だ。「Nazgul」や「Ashen Light」もかなり人気がある。

しかもペイガンメタルだけではなく、「Scrambled Defuncts」というブルータルデスメタルや「Grace Disgraced」というテクデスなど、ロシア以外でも有名な他のジャンルバンドでも叩いているのだ。

・1バンド平均2カ月弱所属の計算

ここまで大活躍しているドラマーは見た事がないが、ざっと大ざっぱに計算してみると、1つのバンドにつき10曲演奏できるとして、それだけで1000曲になる。1つだけのバンドに所属していたとしても、1000曲もの曲があるバンドはいないだろう。覚えるのが大変そうだ。

なお、Andreyは1976年生まれでちょうど40歳。ざっくりとした計算で20歳からバンド活動をしたとする。そしてこの20年で100バンドに関わっていたとして計算すると、1バンドあたり平均73日、つまり2カ月弱所属していた計算になる。

2カ月でバンドの曲を覚え、ライブやレコーディング、果てはツアーまで付き添うとなると、想像が付かないほどの多忙さだ。一体どういうスケジュールなのだろうか? なぜ数を限定して集中しないのか? バンドのメンバーから「掛け持ちをしないで、専念するように」圧力を掛けられないのか? 引っ張りだこなだけではなく、喧嘩別れしたり、解雇されたりした事もあったのだろうか? 本当に好きな音楽は何なのだろうか? 他の楽器も弾けるのか? 

……色々と気になる事が沢山あるので、機会あれば話を聞いてみたい。

・ロシア人ドラマー「Andrey Ischenko」が所属しているバンド

Аркона
Forbidden Shape
Grace Disgraced
Metafora
Nefas Terra
Rossomahaar
Salantina
Shattered Destiny
Магистр
Путь Солнца
ФС ПROJEKT
Croupier
Heretic Town
Sakharov

・過去に所属していたバンド

Dreaming Soul
End Zone
Mortem
Symbol
RD
Ashen Light
Catharsis
Esgharioth
Hatecraft
Kartikeya
Melissa
Scream in Darkness
Shadow Host
Stigmatic Chorus
Viper Inc.
Калевала
Олег Мишин
Рогатые Трупоеды
Ens Cogitans
Hieronymus Bosch
Scartown
Scrambled Defuncts
Madwar
Nazgul
October Sun
Иван Иванов
Конклав
Модем
Новая Модель
ПитерПэн
Серебряный Рубль
Хайндрикс

・ライブで参加しているバンド

Little Dead Bertha
Melancholy
Рарогъ

・過去にライブで参加しているバンド

X-Rated 6ex6ex6ex
Arcana Imperia
Aura
Blaze Bayley
Butterfly Temple
Crystal Abyss
Eihwaz
Manic Depression
No Emotions
Price of Death
Ruthless Order
Sinful
Tent
The Arrow
Абордаж
Андем
Белый Шаман
Вал’кирия
Изморозь
Колизей
Кувалда
Харизма
Fferyllt
Divizion S-187
Revelance
Stonehenge
Kruger
Cardinal Points
City Band
Crazy Orchestra
Dark Ocean
DeadHouse
Giraffiti
Hostile Breed
John Lawton
LevelUp
Makkhabr
Marrow
Metal Warriors
My Lenin
Paul DiAnno
Spaint
Step by Step
Waylaid
Бакара
Бамбей
Виниловый Паровоз
Интегра
Каланча Бэнд
Московские Каникулы
МПТРИ
Ольга Кормухина
Оргия Праведников
Оркестр МинЮста
Семечкин Бэнд
Сергей Бокарев
Ужин с John Lawton
Узоры
УРА

参照元:Facebook Andrey Ischenko
執筆:ハマザキカク

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