子供の頃、熱を出して体調を崩すと、お母さんが必ず作ってくれた思い出の一皿の記憶を持つ人は多いと思う。私の場合、それはすり下ろしたリンゴと野菜スープだ。実は、すり下ろしたリンゴはあまり好きではなかったのだけれど、母がよかれと思って出してくれたものを拒絶することができなくて、いつも軽く我慢しつつ食べていた。たっぷりと水分を補給できるからか、不思議と体調はよくなったものだった。

もうひとつが、野菜スープだ。母はよく、たっぷりのキャベツ、人参、じゃがいも、それから骨付きの鶏肉をグツグツと煮た、ごった煮のようなスープを作ってくれた。骨付きの鶏肉からよいダシが出るのだろう、そのスープはとてもおいしくて、私自身、今でも頻繁に作る。ちょっと体調を崩したなと思う時は腹八分目にするのがいいけれど、そんな時にこのスープは大いに役立つ。母のスープよりもずっと簡略化してしまっているけれど、私はこのシンプルさが風邪の体にやさしいのではと思っている。

私のレシピにしては珍しいものが出てきたとお気づきでしょう。ブーケガルニだ。このブーケガルニという言葉の響きが、なんだか私をすごく料理している気分にさせてくれるが、なんのことはない、香草を束ねてたこ糸で縛っているだけだ。この束ねた香草を野菜類と一緒に煮込むだけで、簡単な野菜スープがちょっと手を加えた野菜スープ風になるのが不思議だ。

鍋に水800cc程を入れ、そこに鶏肉、塩小さじ1を入れる。骨付きの鶏もも肉があったら最高だけど、無ければ手羽元でもいいし、骨付きでなくてもよいと思う。水が沸騰したら弱火にして、ブーケガルニ、セロリ、人参、たまねぎ、長ネギの白い部分を入れる。沸騰したらアクが出るので、丁寧にすくい取る。そのまま静かにコトコトと小一時間煮込むだけだ。あくまでも弱火で、コトコト。

煮込み終わったら、味見して塩が足りないようなら加える。野菜はお好みで。冷蔵庫に残っている野菜をいろいろ組み合わせるのもいいと思う。じゃがいもは形が崩れるけれど、それもまたおいしい。

材料 (2人分)

鶏もも肉 骨付き 250〜300g

長ネギ 1本

セロリ 1本(白い部分のみ)

人参 1本

タマネギ 1/2個 

ブーケガルニ (パセリの茎、ローリエ、タイム、長ネギの緑の部分)

塩適宜

作り方のポイント

コトコト静かに煮込んでくださいね!

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