妊活中の夫がやってはいけない「3つのNG行動」

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 筆者は3年の不妊治療を経験しました。当時妻は、体と心、その両方に大きくのしかかる治療を受けていたので、それはそれは妻の気持ちに寄り添って生活をしていました。にもかかわらず、不用意に妻を傷つけてしまったことがありました。そしてそれは、あまりにも“意外すぎるシチュエーション”でした。

 いまあなたの奥様が不妊治療中、もしくは不妊治療を考えているという方がいれば、ぜひ筆者の「やっちまった過去」を反面教師にしていただきたい。では一体、不妊夫がやってはいけない、意外すぎる“3つのNG行動”とは!?

◆TSUTAYA

 TSUTAYAには魔物が棲んでいる、と言っても過言ではありません。

 というのも不妊治療中の女性は、簡単に外出を楽しめません。そのため筆者夫婦は、週末のDVD鑑賞が唯一の趣味でした。ですから金曜の夜に一緒にTSUTAYAに出掛け「これを観よう」「いや、見逃してたあれを借りよう」と、週末に観るDVDをふたりで楽しく選んでいたのです。

 悲劇は土曜日に起きました。ある洋画を観ていると、主人公女性の親友というのが現れ、

「きょうクリニックに行ってきたんだけど、またダメだったの。赤ちゃん……できてなかったの」

 と泣き崩れたのです。

 え……えっ!? ええっ……!!

 横にいる妻の顔をふと覗きこむと、もんのすごい暗い顔に変化していました。

 おいっ! TSUTAYAのポップ書いた店員さんよお!『今年度コメディーナンバーワン!』って書いてあったじゃんかよお! こちとら嫌な現実を忘れたくてビデオ借りてんだから、それが台無しじゃんかよおおお!!!!

 このように映画のなかには、本筋とは関係ないところでも不妊治療を匂わすシーンが出てきます。これは不妊治療カップルには危険すぎます。いきなりそのシーンがやってくるわけですから、女性が受けるダメージは計り知れません。

 以来、DVD選びは僕の仕事となりました。事前にネットで調べ「あらすじ」だけでなく「ネタばれ」も熟読。これらの“ひとり検閲”を行い、パスした映画だけを週末の上映会にかけました。物語に「不妊治療」が出てこなくても、『6歳の瑞々しい少女が主演!』という映画も「こんなかわいらしい女のコが産まれてきてくれたら……」と、妻が想起しないともかぎりません。よってNG。

 結果、『パシフィック・リム』や『カーズ』といったハリウッド超大作か子供向け作品ばかり選ぶようになり、しかもあらすじは全部知っている、という鑑賞になってしまいましたが……。

◆アカチャン本舗

 筆者が治療を始めたのが39歳のとき。同級生たちにポコポコと子どもが産まれる時期でもあり、そのお祝いを買いに夫婦でよくアカチャン本舗に行きました。子ナシ夫婦にとってのアカチャン本舗、それは異世界でした。走り回るガキども、それを止めもしない親、財布代わりと化したジジババ……子がいないひがみです。当時の僕には、そう映っていました。

「なぜ、こいつらに赤ちゃんができて、ウチには……」

 しかしそんな気持ちはおくびにも出さず、“友人のお祝いを買ういい人”を演じていました。ここまでひがみ根性丸出しではないにせよ、妻も面白い気持ちはなかったでしょう。当時、なぜあんな“いい人プレイ”を演じに夫婦でアカチャン本舗に足を運んでいたか、我がことながら謎です。たぶん「子どもがたくさんいるところに出向いても全然、平気っすから」というのをアピールしたかったのかもしれません。しかし、いま同じ立場にいる人には、こう言いたいですね。

「ネットでポチれよ」

 同様に豊洲のららぽーと的なところにうっかり立ち寄るのも、子ナシ夫婦は気を付けたいところです。