クレジットカード会社からのキャッシング、消費者金融からの借り入れなど、夫の明細から借金が発覚。そんなとき妻は何をすればよいのだろうか。

HaRuカウンセリングオフィス代表の高草木陽光(たかくさぎはるみ)さんによると、妻が一番にするべきことは「まず心を落ち着けること」だという。

「夫が内緒で借金をしていたことがわかると、多くの妻は“怒り”の感情に支配され『これはどういうことよ!』と夫を責め立てます。でも、その前にまず、自分が一体何に腹を立てているかを冷静に分析することがポイントです」(高草木さん 以下同)

冷静になって考えてみると、借金をしていた事実よりも「夫が自分に相談してくれなかったこと」がショックだったという妻がほとんどであるという。夫が借金を内緒にしていたのは、妻に責められることがわかっていたから。そのため、いきなり頭ごなしに問い詰めると、夫は自分の殻に閉じこもり、何も話してくれず事態が悪化するおそれがある。

「感情的にならず、『あなたが黙っていたことが悲しかった』と、不安になったことを素直に伝えましょう。すると夫も反省し、心を開いて事情を話してくれる可能性が高くなります」

その際、きちんと夫の言い分を聞き、必要があれば小遣いの増額を検討したり『これからは少額でも相談してね』とお願いしたりすることで、今後同様の事態を防ぐことにもつながる。

●とりあえずは見て見ぬふりもアリ

また、常習的ではなく、数万円程度のキャッシングなど、家計に響くほどの額でないのであれば「知らないふりをしてとりあえず様子を見る」のも選択肢のひとつだ。

「男性は、仕事の付き合いなどでお金が必要なときもあります。プライドの高い夫であれば、妻に知られることを恥ととらえ、夫婦関係がギクシャクしてしまう可能性も。これまで夫に経済面での心配をさせられたことがなければ、見て見ぬふりもアリでしょう」

ただ、その場合あくまで妻が「自分の不安が取り除けるか」を軸に考えること。ひとりで抱え込んで尽きぬ妄想に駆られ、猜疑心が追い払えないようであれば、まずは自分の心を整えて、感情的にならず夫に尋ねてみたほうがよいだろう。

(北東由宇+ノオト)