まったく貯蓄できない「隠れ貧困」が急増中。将来的に家計が破綻!?

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 特に贅沢をしていないのに貯蓄ができていなかったり、財布の中がいつの間にか空になっているなど、昨今「隠れ貧困」と呼ばれる人々が増えているという。一見裕福そうにみえる家庭なのに、なぜ貧困に陥るのか? 急増中の「隠れ貧困」の確信に迫った。

◆貯蓄できない人は予備軍!40代の「隠れ貧困」が急増中

 厚生労働省が発表した平成26年の「国民生活基礎調査」によれば、全世帯の平均所得金額は541万円。世帯年収が500万〜600万円もあれば平均的な生活はできるはず。だが、「平均所得以上の収入があり、一見、裕福に見える家庭にこそ、貧困が隠れている」と指摘するのは、経済ジャーナリストの荻原博子氏。

「特別に贅沢はしてないのに貯蓄ができていない人や、財布の中のお金がいつの間にか消えている人、十分な貯蓄がなくて漠然と将来に不安を感じている人――これらに当てはまる人は、昨今増えている『隠れ貧困』の可能性が高いといえます」

「隠れ貧困」とは、普通の生活ができているが、このままいくと将来的に、家計が破綻する可能性の高い貧困予備軍のこと。

「『隠れ貧困』の最大の特徴は、いかに収入があっても、貯蓄ができていないところです。今はなんとか自転車操業でやり繰りできていても、貯蓄がないので、万が一病気をしたり、リストラされたりして収入が減った場合は、借金しないと家計が成り立たない。貯蓄ができない人は、当然ギリギリの生活をしているので、借金を返すことができず、負債も膨らんでしまいます。そして、最終的に家計が破綻する可能性が非常に高いのです」(荻原氏)

 なお、日銀の「家計の金融行動に関する世論調査」(2人以上世帯調査2015年)のデータによれば、年収500万〜750万円未満のうち、20%が貯蓄なしだという。年収1000万〜1200万円未満と高収入を得ている世帯でも、実に7世帯に1世帯がまったく貯蓄ができていない「隠れ貧困」に陥っているのだ。

⇒【資料】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1198407

【荻原博子氏】
経済ジャーナリスト。難しい経済と複雑なお金の仕組みを、生活に根ざしてわかりやすく解説する第一人者として活躍。著書に『隠れ貧困』(朝日新聞出版)など

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