犬のお手はしつけの基本

初めてのしつけ「お手」

犬を飼い始めたとき最初に教えるしつけは、たいていの場合「お手」でしょう。それは犬を飼うのが初めてという飼い主さんでも取り組みやすく、成功しやすいしつけだからです。

ですので、犬の飼い主さん達のあいだでは「お手」はできて当たり前という認識があります。しつけができていない犬だと思われてしまわないためにも、「お手」をマスターさせておくことは重要です。

「お手」は生活の至るところで必要

「お手」は生活の至るところで必要になってきます。外から帰ってきた愛犬の足を拭いてあげたいときや、爪を切ってあげたいとき、ケガをしているから手当てをしてあげたいときなど、愛犬が言うことを聞いてくれなかったら大変です。しかし、そんなときでも「お手」ができると、愛犬が自分から前足を出してくれますから、とてもラクチンですよ。

「お手」は上下関係の修復に有効

できれば避けたいことですが、飼い主さんと愛犬のあいだにある上下関係が崩れてしまうことがあります。触ろうと手を伸ばしただけで「ガルル」と威嚇されるような状態になってしまっては、もうお手上げですよね。

そんなとき、「お手」が上下関係を修復させることにつながります。
お手は簡単な動作ですが、それゆえ犬も従いやすいですし、簡単であっても命令は命令ですので、犬に上下関係を再認識させるきっかけとなります。

もちろん、こういった問題が「お手」だけで解決することはありませんが、覚えていないよりは覚えているほうが遥かに良いでしょう。

犬のお手のしつけ方

手順

(1)

しつけは、愛犬の機嫌が良いときにやりましょう。まず、犬と正面から向き合います。そして、犬の右前足を持ち上げながら「お手」と言います。このとき、はっきりとした発音で言いましょう。

(2)

その状態で5秒くらい「お手」をキープします。

(3)

5秒くらい経過したら右前足を下ろし、大げさなくらい褒めちぎってあげましょう。おやつを与える場合は、このタイミングでご褒美として与えます。最初はこれだけできたら上出来です。

(4)

何回か1〜3を繰り返します。

(5)

「だいぶ覚えたかな?」と思ったら、犬の右前足を持ち上げることをやめてみましょう。「お手」と言い、愛犬の前に飼い主さんの手を差し出すだけにします。

犬が自主的に右前足を手の上に載せてくれたら成功です。褒めちぎり、おやつを与える場合は与えましょう。犬が自主的に載せてこない場合は、飼い主さんのほうから右前足を持ち上げてやり、「お手」と言いましょう。

そのあとも、忘れず褒めてあげてくださいね。一発でできることはそうそうないので、諦めずに繰り返し教えることが大切です。

(6)

完全に「お手」をマスターしたあとも、褒めることは忘れないでください。犬は褒められることによって、自分の行動を強化します。

お手をしつける際の注意点

犬と一緒に楽しむこと

「お手」に限らずしつけにおいて最も大切なのは、犬も飼い主さんも、お互いに楽しみながら行うということです。お手ができないからといって怒ってしまうと、わんちゃんはしつけの練習を嫌がるようになってしまいます。

しつけは、愛犬と飼い主さんのコミュニケーションツールとしての役割も果たしています。お手がその日できなかったとしても、「また明日やろうね」くらいの気楽な気持ちで取り組みましょう。

お手は右前足じゃないとダメなの?

左前足がダメとは言いません。ですが、「お手」は右前足、「おかわり」は左前足で覚えさせるというのが一般的かと思われます。

褒め方

間が開いてしまうと、犬はなぜ自分が褒められているのか理解することができません。できるだけ3秒以内に褒めるようにしましょう。

頭を撫でてあげたり、言葉をかけてあげたりするのがいいです。褒める言葉は色々な言葉を使うのではなく、毎回統一してあげたほうが好ましいです。

ご褒美のおやつを与えたほうがいいの?

ご褒美は与えても与えなくても、どちらでも構いません。しかし、これは私の経験談になりますが、おやつを与えなかったときに比べると、与えたときのほうが遥かに早く覚えてくれることが多いです。

もちろん、おやつを与えなくてもきちんとしつけができているご家庭もたくさんあります。わんちゃんが好むおもちゃなど、おやつ以外のものをご褒美としているご家庭もあります。何が正解というわけではありませんので、ご自身やわんちゃんに合ったやり方を見つけてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
「お手」は数あるしつけの中でも、だいぶハードルが低いと感じられたのではないでしょうか。

私は今まで5匹の犬を飼った経験がありますが、「お手」は早い子で2,3日、遅い子でも1週間ほどでできるようになった記憶があります。初めてのしつけが成功すると、飼い主さんの自信にもつながり、「おすわり」や「まて」など、他のしつけも覚えさせようという意欲が向上します。

楽しくしつけをして、素敵なわんちゃんライフを送りましょう。