VISAが使えない!? 「Apple Pay」開始前に知っておきたい6つのポイント

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10月末に日本でもサービスが開始する「Apple Pay」。iPhone 7、Apple Watch Series 2で利用できる決済サービスで、すでに10カ国(オーストラリア、カナダ、中国、フランス、香港、シンガポール、スイス、イギリス、アメリカ、ロシア)でサービスが開始しています。日本でApple Payを使う前に知っておきたいことを紹介しましょう。

【1】「おサイフケータイ」とは似て非なるもの

これまで日本では、ガラケーやAndroidスマホでの「おサイフケータイ」による決済が主流でした。おサイフケータイは携帯電話に埋め込まれた「Felica(フェリカ)」というICチップを使ったサービスのこと。

Felicaはソニーが開発した非接触型ICカードの技術方式のこと Felicaはソニーが開発した非接触型ICカードの技術方式のこと

おサイフケータイは、Edyなどの電子マネー、会員証や量販店のポイントカード、鉄道やバス・旅客機の乗車券、航空券、クレジットカードとして利用できます。

今回、iPhoneにもFelicaが搭載されたことで、Apple独自の「Apple Pay」という決済サービスが使えるようになります。

「Wallet」アプリにSuicaやクレジットカードなどを登録する 「Wallet」アプリにSuicaやクレジットカードなどを登録する

Suica、クレジットカード、プリペイドカード、ギフトカードを「Wallet」アプリに登録しておけば、店頭や改札のICカードリーダーにかざすだけで決済に利用できるのが特徴です。

【2】iPhoneがSuicaとして使える

すでにSuicaカードやSuica定期券を持っている場合は、iPhoneをカードの上に置きます。それだけでSuicaの残高やSuica定期券の情報が「Wallet」アプリに転送される仕組みです。Suicaカードを持っていない場合は、JR東日本のSuicaアプリ内で、Apple Payと一緒に使えるSuicaが作れます。

カードの転送やチャージに対応する カードの転送やチャージに対応する

さらに、Apple Payで設定したクレジットカードを使って、Wallet内で直接Suicaにチャージできるのも魅力。いちいちチャージする手間が省けるので、券売機が行列になりやすい大都市圏では利便性が高そうですね。

「アメリカン・エキスプレス、MasterCard、JCBのクレジットカード、ビューカードを登録して、電子マネーのチャージができる」とJR東日本のプレスリリースに記載されています。VISAのカードは、現在Apple Pay Suicaでは利用できないようです。

【3】店頭での決済もiPhoneがあればOK

Apple Payで設定したクレジットカードやプリペイドカードは、「QUICPay」または「iD」として割り当てられます。いずれかの支払いに対応した店舗であれば、iPhoneやApple Watchをカードリーダーにかざして決済できるのです。

支払う際は、iPhone 7の場合はTouch IDに指を載せたままiPhoneをリーダーにかざします。Apple Watch Series 2では、サイドボタンをダブルクリックしてからリーダーにかざすようになっています。ちなみに、Suicaでの支払いは、端末をリーダーにかざすだけで構いません。

Felicaを搭載したことで、Apple Payが使える店舗はかなり多い Felicaを搭載したことで、Apple Payが使える店舗はかなり多い

現在、iDの加盟店は64万4000あり、QUICPayも加盟店数は公開されていないものの、セブンイレブン、ファミリーマート、イオン、イトーヨーカドーなど、日本各地に店舗を構えるチェーン店などでの利用が可能です。

【4】ネットショッピングの決済もスムーズに

Walletアプリにクレジットカードを登録することになるので、ネットショッピングの決済でもそれらの情報を使った買い物ができます。いちいちショッピングサイトでカード情報を登録する必要がなく、支払い方法で「Apple Pay」を選ぶだけでOKです。

ネットショッピングでの対応サービスは今後の拡大に期待 ネットショッピングでの対応サービスは今後の拡大に期待

SafariでのネットショッピングでApple Payを選択すると、iPhoneまたはApple Watch上に支払いを完了させるようにメッセージが表示されます。あとは、Touc IDで認証すれば、決済は完了です。

【5】使えるクレジットカードには要注意

ただし、ネットショッピングで使えるクレジットカード会社はあらかじめ決められています。現在対応がアナウンスされているのは、AEON(イオン)、オリコ、クレディセゾン、JCB、トヨタファイナンス、ビューカード、三井住友カード、三菱UFJニコス、UCカード、NTTドコモの「dカード」、KDDIの「au WALLETクレジットカード」、ソフトバンクの「ソフトバンクカード」です。

現在Appleが発表している対応クレジットカード 現在Appleが発表している対応クレジットカード

ここで重要なのは、ネットショッピングの決済は、VISAカードが非対応だという点。例えば、三井住友カードの場合、MasterCardは使えても、VISAカードは使えません。とはいえ、これはネットショッピングの話。店頭での決済についてはVISAカードも利用できます。

また、クレジットカードによって、「QUICPay」と「iD」、どちらか一方での支払いにしか対応していないというのも忘れてはいけません。

【iD】
・dカード
・ソフトバンクカード
・イオン
・三井住友カード

【QUICPay】
・au WALLETクレジットカード
・オリコ
・クレディセゾン
・JCB
・トヨタファイナンス
・ビューカード
・三菱UFJニコス

では、フルにサービスを使えるようにするには、それぞれに対応したクレジットカードが必要なのでしょうか? いえいえ、そうではないんです。大手のコンビニやスーパーでは、「QUICPay」と「iD」の両方に対応しているのが現状。ひとまずは、自分の生活圏内でよく使う店がどちらに対応しているのかを調べてみるといいでしょう。

【6】iPhone 6/6s/SEでもApple Payが使える

Apple Payは、iPhone 7/7 PlusとApple Watch Series 2でのみ使えるサービスかと思いきや、実はそうではありません。Felicaを使った決済以外、つまりオンラインでの決済は、iPhone 6/6s/SEでもApple Payが利用できるんです。

Apple Payの対応端末と対応サービス Apple Payの対応端末と対応サービス

「Edy」や「nanaco」「WAON」などおサイフケータイでの利用者が多い電子マネーサービスに対応していないのは少し気になるものの、やっぱりサービス開始が待ち遠しいですね。Apple Payが始まる前に、まずはSuicaとクレジットカードの準備をしておきましょう!

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(文/今西絢美)

いまにしあやみ/エディター、ライター いまにしあやみ/エディター、ライター

編集プロダクション「ゴーズ」所属。スマートフォンなどのデジタル製品を中心に、アプリや関連サービスに関する記事をウェブや雑誌で執筆中。趣味は食べ歩きで、食にまつわるサービスや製品のチェックがライフワーク。