こんにちは。

もうすっかり秋になりましたね!

秋と言えば、焼き芋。わたしも、焼き芋が好きです。甘くて黄色くてホクホクしていて、あったかいですよね。

ところで、焼き芋屋さんが、普段どんなことを考えているのかって、気になりませんか。

今回は、京都を中心に活躍されている「竹村の焼き芋研究所。」を紹介します。研究長の竹村知紘さん(25)のインタビューを、お届けします。

「新世代型の焼き芋屋さん」の有り方を求めて

竹村さんは、秋・冬になると軽トラックに焼き芋焼き器とさつま芋を積んで、京都市内を移動販売します。時には、イベントに出店して、焼き芋の販売を行うこともあります。


竹村知紘さん

となると、イメージとしては、おなじみの「石焼き〜いも〜」の歌だったり、紺色のジャンパーを着ているような、ちょっとレトロなカンジを思い浮かべますよね。

 ですが、竹村さんは、こういった焼き芋屋さんの有り方を、「テンプレート的」と断言します。これからは、ツイッターやフェイスブックで、自分の位置情報を発信することや、地域との関わりや人との縁を大切にすることも、必要になってくる、と。

そして、若い世代による「新世代型の焼き芋屋さん」の有り方を求めて、模索しています。竹村さんのその姿は、泥臭くも、同世代として興味を惹かれました。

もともと、竹村さんは自転車タクシーというビジネスで、起業する予定でした。しかし、その予定がダメになったことで、もういちど、小商いに挑む決意をします。

――どうして、焼き芋なのでしょうか?

「正直、(春から冬まで)焼き芋一本に絞りたいです。ただ、糖度の高い芋は、夏場になかなか仕入れられないので、その間はかき氷を売っています。将来的には、焼き芋をオールシーズンで冷やし芋という形で販売したいです。スイートポテトみたいで、冷やして食べても美味しいですよ」

――焼き芋は、独学で学ばれたのですか?

「師匠の瀬崎信一さんから、教わりました。最初に、『このままなら普通の焼き芋屋さんは、たぶんもう商いとしてやっていけへんし、それやったらやらんほうがいい』って言われました」

――使っているお芋は、何でしょうか。

「種子島の安納芋です。安納芋って、甘さを主張しないけど甘いよねって感じです。師匠は、『お芋九割、焼き方一割』って言うぐらい、芋の素材はやっぱり大事ですね。あと、師匠が使っていたお芋は、甘さを優先するタイプでした。焼く時は、石焼きです。焼くときは、一時間から一時間半かけて、遠赤外線でゆっくり焼き上げます」


――どうやって、仕入れていますか。

「僕が取引しているのは、美原さんという農家の方です。初めは無農薬でお芋を作っていたんですけど、コストや労力が通常の五倍ぐらいかかるらしいんですよ。その割には、安納芋ってブランドがあるから、価格もそんなに変わらない。現実的にしんどいから、出来る限り使いたくないけど、減農薬製法で土地を変えてやっているって現状があります」

良い野菜を育てても、適正な価格で取引されない。売れなかったお芋は、廃棄されて、飼っている牛のご飯になってしまいます。

こうした事実が、竹村さんの前に横たわっていました。

「美原さんからは、『もし良かったら、今シーズンから無農薬のお芋を作ってもいいよ』って言って下さっているんですけど、そこはすごく難しくて。もし、僕が焼き芋屋さんとして、採算が取れたり、ある程度の数を仕入れられるのであれば、適正な価格でお願いしますって約束できるんですけど......」

――やっぱり、売れないといけませんよね。

「いまのところ、僕のキャラで(評判が)広がっているから、そこは転換させたいです。『今日は、竹村が売っていないから買わない』ってことになったら、ダメじゃないですか。焼き芋屋さんという仕事が面白いとか、このお芋が美味しいから食べるとか。そんなふうに、人と人のやりとりだけに頼らずに、やっていきたいです」

――そうですよ。主役は、お芋ですからね。

「ちょっと話は変わりますが、もし、焼き芋屋さんが、しっかりと地域の人と交流を持てているなら、防犯に繋がるんじゃないかなと。例えば、夕方暗くなったら、「そろそろ帰りや」ってマイクで子供たちに帰宅を促すとか」

――面白い発想ですね。

他にも、SNSを使った周知活動や、ツイッターを使った割引のアイディアにも話は及びました。そこから、焼き芋屋ならではのフリーペーパー作りや、ラジオをやってみたいという構想へと飛んでいきます。宣伝のアイディアを練るというよりも、「自分で何かを表現したい」という強い思いが、竹村さんの根っこにあるようです。

――今後の展望を教えてください。

「仕入れしだいですが、11月からスタートする予定です。あと、将来的に、三年後ぐらいに、数店舗作れてしっかり利益が取れるようであれば、海外に行って、「YAKIIMO」という単語を広めたいです。これ、ロマンがありますよね」

――素敵ですね。他には、クラウドファンディングで、資金調達を行っていますね。

「はい。9月30日まで、クラウドファンディングをやっています。焼き芋を包む紙袋をデザインできるリターン(イラストレーターさん限定です)が、オススメです」
(このインタビューは、9月21日に行われました)

――ですが、10月以降になったら、読者の方が支援したくても出来ないという事になりませんか?

「いまのクラウドファンディングは、CAMPFIREさんというところなんです。そこの「CAMPFIREファンクラブ」という機能を使おうと考えています。この機能でしたら、いつでも支援を受ける(行える)ことができます」

――わかりました。今日は、ありがとうございました。

ところで、竹村の焼き芋研究所。は、夏になるとオリジナルのかき氷を販売します(おいしかったです!)。かき氷については、来年度に改めてインタビューするつもりです(ごめんなさい、字数が尽きてしまいました!)。

竹村の焼き芋研究所。
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クラウドファンディング:https://camp-fire.jp/projects/view/9236

筆者:三枝柚亜(みえだ・ゆあ)おいしいものとかわいいものが大好きです