連続テレビ小説「べっぴんさん」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第1週「想いをこめた特別な品」第5回 10月7日(金)放送より。 
脚本:渡辺千穂 演出:梛川善郎


5話はざっとこんな感じ


すみれ(子役・渡邊このみ)のお母さん・はな(菅野美穂)が天国に召されてしまいました(号泣)。

べっぴんさんっていい言葉


余命幾ばくもない宣告を医師から受けたはなを、家族と新築の家で過ごさせようとするお父さん・五十八(生瀬勝久)。
めっちゃ豪華な邸宅のバルコニーから、庭で娘ふたりがはしゃぐ姿を見下ろしながら、語らう五十八とはな。
さすがお母さん、娘たちのことをよくわかっている。
「ゆりはね、強う見えてもここいうところで自分を貫けへんところがあるの」
「(すみれは)ああ見えて芯の強い子よ。あの子はねぼーっとしてるように見えるけど夢を見たり好きなことを考えたりしてるだけなの」

お母さんは愛情込めてこう言う。
「わたしらにとってあの子らは特別。べっぴんさんや」

その後、すみれはこう言う。
「わたし、わたしな、もろうたひとがうれしい思ってくれるような 思いを伝えられるような そういうべっぴんを作る人になりたい」(すみれ)

すっかり「べっぴん」という言葉が脳裏に焼き付いてしまった。しかも「別品(特別なもの)」という意味で。
これは流行ってしまうかもしれない。

ナレ死


このレビューをお読みの方にはもはや説明不要かと思うが「ナレ死」とは登場人物が亡くなる場面を描かずナレーションで説明すること。主に大河ドラマ「真田丸」で多用されているが、「べっぴんさん」でもナレ死が。しかも亡くなった当人が。
「私は天国へと旅立つことになりました」とお母さんが自分の死を自分でナレーションしたことが斬新とSNSで盛り上がった。このナレ自己申告死は「カーネーション」(11年)の最終回「おはようございます、死にました」と主人公(夏木マリ)が衝撃のナレーションをしたことの系譜であろう。
再放送中の「ごちそうさん」でも6話で「やがてわたくしは浮き世からおいとまをいただきました」とナレーションの祖母(ぬか床/吉行和子)が言っている。

そして月日は流れ、昭和17年。
すみれが女学校の5年生、最高学年に。
いよいよ芳根京子の活躍。ここからが本番だ。
(木俣冬)