先週末、大阪に宿泊した際、ホテル近くの大阪城でポケモンがたくさんとれると聞き、朝からスマホを持って捕獲に出かけた。写真は大阪城。筆者撮影。

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先週末、大阪に宿泊した際、ホテル近くの大阪城でポケモンがたくさんとれると聞き、朝からスマホを持って捕獲に出かけた。

しかし大阪城に一歩足を踏み入れると、そこはポケモンではなく中国人観光客であふれかえっており、今が国慶節(建国記念日)期間であることを思い出した。

中国の関税の引き上げや景気減速、そして円高で、中国人の爆買いは急失速したと言われている。しかし中国人の海外旅行ブームそのものは、ブームを超えて定着しつつあり、そして国内景気の低迷で、近場の海外を選ぶ人が増えていることから、日本への旅行者そのものは、今後も増え続けると見られる。

大阪城では無料のコスプレ写真撮影サービスが行われており、中国人の列ができていた。旅行者が増えて情報が増えると、滞在のオプションも多様化するのだろう。

大阪で会った友人たちとは、「接している中国人の変化」が話題になった。中国人留学生を受け入れている専門学校の教員は、こんな話をしていた。

10年くらい前まで、最大の問題は学費を払えない中国人留学生が続出することだった。今はその心配は少なくなったが、代わりに学校に来ない学生への対応に追われている。日本語の授業で、「道路で困っている人がいました。何と声をかけますか」と質問したところ、どう見ても金持ちの息子である中国人が「お金はいりますか?」と答えたそうだ。

入管関係の業務が多い行政書士は、中国の高官の娘に手を焼いていた。日本に留学したものの、引きこもってゲーム漬けの生活を送っており、学校の出席日数が足りないため、このままでは強制送還になる。自分の出世に影響が及ぶことを懸念した高官が、その行政書士に「穏便な帰国」の手続きを依頼してきたという。

その女子留学生の2LDKのマンションに行ってみると、複数の同居人がいたという。彼女は年に1000万円近い仕送りを受けており、使いきれないお金で友人たちの学費や生活費を払っているうちに、ついには友人たちがアパートを解約して、住み着いたという。

行政書士に頼まれて、引っ越しを手伝った日本人女性は、かつて中国の日系企業に勤めていたが、その会社が中国企業に買収され、他の日本人が辞めていく中、唯一の日本人社員になった。中国語堪能な彼女は日本に転勤となり、会社幹部の家族が日本に旅行に来るたび、京都やUSJ、免税店に連れていくのが今の主な仕事だという。

■筆者プロフィール:浦上早苗
大卒後、地方新聞社に12年半勤務。国費留学生として中国・大連に留学し、少数民族中心の大学で日本語講師に。並行して、中国語、英語のメディア・ニュース翻訳に従事。日本人役としての映画出演やマナー講師の経験も持つ。