ソニーが高級ヘッドホンアンプ「TA-ZH1ES」 ハイブリッドアンプ搭載でバランス接続に対応

写真拡大

 ソニーは、ウォークマンを中心とした小型オーディオシステムのフラッグシップとなるSignature Series(シグネチャーシリーズ)のヘッドホンアンプTA-ZH1ESを、10月29日(土)発売する。デジタル、アナログ両方式を取り入れた新開発ハイブリッドアンプと独自に組んだデジタル回路、同日登場予定のフラグシップヘッドフォンMDR-Z1Rと適合する新規格のバランス接続への対応が特徴。メーカー希望小売価格は278,000円(税別)。

 ハイブリッドアンプは、自社開発のデジタルアンプと主に歪み成分を取りながら増幅動作するアナログアンプが一体となってヘッドホンを駆動するのがポイント。高級クラスに多い300〜600Ωのハイインピーダンスタイプ・ヘッドホンをきちんと駆動するためには大パワーが必要となるが、このパワーを得ようとすると半導体の動きが微妙に遅れ、この誤差で歪みを生じる。新しいハイブリッドアンプでは、この誤差をアナログアンプ部で補正する仕組みになっている。

 またデジタルアンプの核となるのがデジタル処理回路の部分だ。ZH1ESでは入力された信号はアナログ、デジタルを問わず、DSD11.2MHz信号に変換してからアナログ信号を生成するが、この回路をFPGAというプログラミングが自由に行える集積回路上に自社設計で構築。このため専業メーカーが作ったいわゆるDACチップは使わない一方、入力から増幅、出力までを効率よくかつ最適化した設計にしている。より効果的な位置にフレームを組んだり、異種金属を組み合わせて振動を打ち消す、本格的オーディオ機器に使われる機構面もポイントだ。

 入力はデジタルがウォークマン/Xperia専用、PCとつなぐUSB-B、オーディオの同軸/光、またアナログ(RCA)1系統も備えている。出力も豊富で、6.3mmステレオ標準と3.5mmステレオミニのほかに、3.5mmミニ×2、4.4mm、XLR4Pの各バランスのヘッドフォンジャックを装備。RCAアナログ出力があり、ボリューム機能と合わせてプリアンプとしても使える。電源AC100Vの据え置き型で、出力はアンバランス接続時300mW+300mW(32Ω)、バランス接続時1200mW+1200mW(32Ω)でプロ用ハイインピーダンス型ヘッドホンも十分に駆動できる。サイズ・重量は幅210×高さ65×奥行314mm・4.4kg。