東京で旅を感じるイベント 横浜人形の家で開催中「Kawaiiこけし展」

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【毎週金曜日 16:00更新】
週末、旅に出なくても都内や東京近郊で旅気分を味わえる、イベントやお祭りを紹介。地方や外国などのグルメ・伝統・文化を体験しながら、遠くの土地に思いを馳せて。今回は東京から少し離れた横浜での注目展をご紹介。



◆70名以上の工人による200体以上のこけしが一堂に会す展示

現在、第3次ブームが来ていると言われる、素朴な愛らしさが魅力のこけし。そんなこけしが200体以上揃う企画展「Kawaiiこけし展」が、横浜人形の家で11月27日(日)まで開催中。こけし作りの職人である、こけし工人70名以上の作品が全国から集まり、多彩なこけしが鑑賞できるので、きっとお気に入りの一体が見つかるはず。



◆11の系統に分類されるこけしに息づく、東北の手仕事を感じる

伝統工芸品であり郷土玩具でもあるこけしは、地域によって特色が異なるのだとか。
「東北で生まれたこけしは、青森県の“津軽系”や宮城の“鳴子系”など、11もの系統があります。非常にシンプルなデザインの玩具ですが、系統ごとに形が微妙に異なっていたり、胴の部分の柄や頭などの絵付けに特徴があったりとそれぞれに違いがあるんですよ。そのポイントなどをパネルで紹介しているので、見比べながら楽しんでください」と横浜人形の家で学芸員を務める伊井さえこさん。
豊富なバリエーションのこけしを通して、各地域で継承されてきた独自の技法も見られそう。

◆女性工人の伝統と新しさが両立する作品を紹介

本間直子工人のエプロンこけし。こちらは今回の展示のために作成したもの

木を削るなどの力仕事も多いため、かつては女性の工人は少なかったそう。しかし、最近では増えていて、今回の展示では女性工人6人の作品を紹介するコーナーが登場。ぜひチェックしてほしいのが2.5頭身のコロンとしたフォルムがキュートな「エプロンこけし」を作る、津軽系の本間直子さん。


梅木直美工人の伝統こけし。胴の部分は桜崩しという描彩

また、山形県蔵王系で工人の父を持つ梅木直美さんの、トラディショナルな中に女性らしいニュアンスが光るこけしにも注目して。師匠筋の作品もあるので、継承されている部分や工人それぞれの個性がある部分などを比較しながら鑑賞するのも楽しそう。



伝統的なこけしから、現代的なものまでさまざま。夢中になる女子が増えているのも納得

◆ミュージアムショップも展示に合わせて、多彩なこけしグッズを販売中


さまざまなこけしを見た後は、絵付け体験に参加してみては? ストラップサイズのミニこけしに好きな絵柄をペイントし、自分だけのオリジナルこけしが作れる。体験ができるのは10月15日(土)、23日(日)、11月12日(土)、19日(土)の4日間だから、参加したい人はこの日を逃さないで。また、ミュージアムショップも展示に合わせて、多彩なこけしグッズを販売中。フリーハンドで絵付けをしているため一つひとつ微妙に表情が違うので、よく顔を見て家に迎えるこけしを選びたい。



横浜人形の家3F 企画展示室
神奈川県横浜市中区山下町18番地
TEL.045-671-9361
みなとみらい線元町・中華街駅4番出口より徒歩約3分
開催期間/〜2016/11/27(日) 月定休
開催時間/9:30〜17:00(最終入館16:30)
観覧料/大人(高校生以上)200円、小人(小・中学生)100円(別途入館料大人400円、小人200円が必要)

TEXT/MARIA KAWASHIMA ILLUSTRATION/HONGAMA