4つのアイテムのひとつ、すみれは「勇気」を手に入れた「べっぴんさん」4話

写真拡大

連続テレビ小説「べっぴんさん」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第1週「想いをこめた特別な品」第4回 10月6日(木)放送より。 
脚本:渡辺千穂 演出:梛川善郎


4話はざっとこんな感じ


すみれ(子役・渡邊このみ)が町場に行ったことでお父さん五十八(生瀬勝久)が大激怒、靴屋の麻田(市村正親)との取引をやめると言い出す。

すみれは「勇気」を手に入れた


「おまえはいっつもそやないか、結局何も言わんのやろ だったらむこう行っとけ」
お父さんにそう言われ、必死に言葉を吐き出すすみれには感動。職人・麻田の作業は、すみれを成長させる力をもっていたのだなあ。
「ずっとあさやさんで靴を作ってください」
今までずっと「何かな・・・何かな・・・」ばっかりではっきり自分の意思を言葉にできなかった娘の毅然としたふるまいに感動したお父さんは涙顔で抱きしめる。

お父さんは1話でも娘にきつく当たっていたが、愛するがゆえに彼女のおっとり加減に苛立っていたのだろうし、その苛立が増幅しているのは、お母さん(菅野美穂)の病気のことがあってだと後にわかる。
脚本と生瀬勝久の芝居が巧いのでお父さん、基本「いらち」なだけで悪い人じゃない個性は1話からなんとなく察せられるようになっている。

大騒動を経て、「思てることを言うのには勇気が必要だ」と潔(大八木凱斗)がすみれを讃える。
こうして冒険者・すみれは四葉のクローバーの「勇気」を手に入れた。
そんなすみれに、心を持て余すほどなぜかドキドキしちゃう少年・紀夫(玉山詩)は、1話ですみれの横に立っていた人(永山絢斗)だ。玉山詩は吉本新喜劇で鍛えられただけに、ただただすみれを見つめているだけでも気持ちが大きく動いているのがよくわかった。その演技力で、今後、すみれにどう絡んでくるか楽しみ。

すみれは、もう一度、刺繍をやり直し、お母さん(菅野美穂)にもっていき「別品さん」と褒めてもらう。
母から刺繍を習うすみれ。だが、お母さんの命はもうわずかしか残されていない・・・なんて悲しい。

しびれる演出


町場の労働運動に巻き込まれるすみれという3回の回想場面から、資本家であるお父さん坂東五十八が部下と
出入り業者を怒る顔になることで坂東家の立ち位置がよくわかる。
(木俣冬)