脂肪吸引をした場合、まれに後遺症が残ることがあります。これは、施術をすることによって引き起こされる症状であるため、「術後合併症」と呼ぶ場合もあります。術後に起こり得る症状について、詳しく見ていきましょう。

脂肪吸引で最も多い後遺症

脂肪吸引は皮膚を小さく切開し(穴をあけ)、そこから器具を挿入して行います。施術による傷跡は通常5mm程度、大きくても1cmの小さなものです。また目立たないところを選んで施術されるので、ほとんど気になることはありません。

では、傷跡以外の後遺症にはどのようなものがあるのでしょうか?最も多く見られるものについてまとめました。

内出血

内出血によるアザができたり、腫れたりするものです。また吸引後の皮膚が左右で不揃いになったり、皮膚表面がデコボコになったりということもあります。これらは通常1〜2ヵ月で平坦になり、目立たなくなります。

詳しくは『脂肪吸引後の内出血はどのぐらいで消える?』をご覧ください。

かゆみ

術後のテーピングかぶれにより、かゆみが出ることがあります。脂肪吸引後は皮膚が弱ってデリケートな状態になっているため、そこにテーピングをすることで、普段はかぶれない人でもかゆみが出る場合が多いです。かゆみが続くと水ぶくれになり、さらにはニキビ跡のような色素沈着を起こすことがあります。

脂肪吸引後に起こり得るその他の後遺症

内出血やかゆみほど多くはありませんが、以下に挙げる後遺症が起こる場合もあります。

感染

皮膚を切開した傷口から感染を起こす可能性があります。

脂肪塞栓症などの塞栓症

吸引時に血管に傷がつき、そこから脂肪のかたまりや血のかたまりが入り込むと、血管を詰まらせてしまうことがあります。

内臓の破損、やけど

カニューラなどの器具で内臓を傷つけたり、穴をあけてしまう可能性があります。ほとんどありえない問題ですが、可能性は否定できません。また、器具により炎症や火傷を起こすこともあります。

むくみ

施術した部位が腫れたり、中に血清が溜まってむくんだりすることがあります。

知覚異常

吸引したところの感覚麻痺や、知覚過敏などが起こることがあります。これらの異常は、ほとんどが1ヶ月ぐらいで良くなります。

その他、別の脂肪細胞に脂肪が溜まりやすくなり、結果として乳房が大きくなったり(特に男性では問題)、内臓脂肪や異所性脂肪(脂肪肝など)が増えることもあります。

(この記事の監修:​ 湘南美容外科大宮院 院長  / 吉原伯  先生)