長谷部誠(撮影:岸本勉/PICSPORT)

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報道陣の前に現れた長谷部誠は、イラク戦を振り返ると「今日一番大事なことは勝つことだったので、最後まで諦めずにやった結果が最後報われました」と語り始めた。だが、すぐ「ゲーム内容とか試合の運び方に課題があると思います」と反省を口にする。それでも、この日の勝点は「勝点3以上の価値がある」と喜びは隠せなかった。

ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は今回の合宿からアプローチ方法を変えた。それは長谷部キャプテンがみんなの意見を集約し、監督に訴えたからだった。

長谷部はその裏側を明かした。

「ミーティング(の時間や回数)だけじゃなくて、ここまでやってきていろいろ感じていたこともありましたし、UAE戦に負けて見えてきたこともありました。だからいろいろな選手と話をして、監督に要望というか、意見も言いました。その中で監督が受け入れてくれたこともありましたし、監督のやり方を続けている部分もあります。そこはコミュニケーションの中でやっています」

「短い時間の中でミーティングだったり、体だけじゃなく、頭の部分でフレッシュな状態でゲームに入りたいという要望がありましたので、回数やタイミングを監督と話をしました。そして監督が受けれてくれた分、選手はやらなければならないという気持になったと思います」

長谷部の言葉は選手たちの気持ちを代弁しているのは間違いなかった。試合前日、吉田麻也が語っていた。

「監督のチャレンジ、何か変えようとしてくれていることに僕たちは答えなければいけないし、そのために勝つしかない。いろんなこと言われてるのは知ってますけど、勝てばシャットダウンできるので、勝つしかないです」

イラクに勝ったことで、選手たちは自分たちの考えの正しさを証明した。だがまだ本大会出場が決まったわけではない。それでも選手たちの自主性が受け入れられる環境は、勝利への大きな原動力になるに違いない。

【日本蹴球合同会社/森雅史】

▼ 吉田麻也

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 酒井高徳

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 森重真人

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 本田圭佑

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 酒井高徳

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 森重真人、吉田麻也

(撮影:岸本勉/PICSPORT)



▼ 岡崎慎司

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ ヴァイッド・ハリルホジッチ監督

(撮影:岸本勉/PICSPORT)
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▼ ヴァイッド・ハリルホジッチ監督

(撮影:岸本勉/PICSPORT)