小林悠(撮影:岸本勉/PICSPORT)

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後半が始まるとすぐ、アップを命じられた選手がいた。それが小林悠だった。その後、アップのエリアには山口蛍浅野拓磨がやってきて、3人で体を動かし続ける。最初に呼ばれたのは山口。続いて浅野もピッチに立った。ところがアップのエリアには香川真司たちもやってきて、出番を待っていた。

9月の日本代表合宿では紅白戦に参加させてもらえないこともあった。そのとき、口では「こういうときでも出番が来ることがあるのが、この監督ですから」と言っていたものの、ショックを受けていたのは明らかだった。タイ戦では途中出場できたものの、プレーした9分間は守備に追われる展開だった。

アップしている香川を見て、「今日も出番は来ないかもしれない」と小林は思ったと言う。だが81分、3人目の交代選手として呼ばれたのは小林だった。アディショナルタイムの6分間まで含めて15分間ピッチに立つ。

「今までは出してもらえるとは思えない状況でした。今日はヨッチ(武藤嘉紀)と宇佐美(貴史)がいないという状況ではありますが、少しずつでも順番は上がってきてるかと思います。今日は気持ちの準備は出来ていました」

ただ、チャンスは来なかった。それでも小林の表情は明るかった。

「今日の勝ちでチームの雰囲気がすごくよくなりました。それがすごくよかったと思います。監督も今日でだいぶ元気出たんじゃないでしょうか。終わった後もすごくうれしそうでした」

「監督は『今日の勝ちは本当に大きい』と言ってました。そして『予選とはこんなもんだ』とおっしゃってましたね。前回イラクと試合したときは4-0できれいに決めたゴールが多かったけれど、今日はそういう試合じゃないって。みんな、内容なんてどうでもいい。最終予選は結果だって言ってたんです。そういう意味で、今日はチームとしてまた一つ強くなったと思うんです」

この日の勝ち点3がチームにもたらしたものは大きいようだ。だが、決して完勝といえるないようではなかった。その点はどう感じたのか。

「確かに前半見ていて『ヤバイ』とは思いました。1点を取ったけれど後半アップしてたらやっぱりやられましたし――」

もしかして……。「はい、自分の出番が来たとちょっと思いましたよ」。そう言って小林は報道陣を笑わせ、ミックスゾーンを去って行った。

【日本蹴球合同会社/森雅史】

▼ 小林悠

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


清武弘嗣

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ ヴァイッド・ハリルホジッチ監督

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


岡崎慎司

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 原口元気、酒井高徳

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 浅野拓磨

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 山口蛍

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 柏木陽介

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 酒井高徳

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 柏木陽介

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 本田圭佑

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 森重真人

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 本田圭佑

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 齋藤学

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 川島永嗣

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 大島僚太

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 香川真司

(撮影:岸本勉/PICSPORT)