先日、「4年前にいじめに遭い、PTSDとなった被害者に学校側が謝罪を行った」というニュースが報じられました。無料メルマガ『いじめから子供を守ろう!ネットワーク』では、いじめを隠蔽していた学校側の態度が変わったのは「奇跡」とした上で、あまりに遅すぎるその対応を非難しています。

被害者ファースト

10月に入り、涼しくなってまいりました。とはいえ、まだまだ夏の名残りが残っているように感じます。夏休み明けで一息ついていた「いじめ」が激しさを増すのが10月です。

10月1日、以下のようなニュースが流れました。「いじめ不登校で学校謝罪、大阪市『対応不十分』と認める」というものです。

大阪市の小学校6年生の男子児童が、2年生の時にいじめを受けてPTSD(心的外傷後ストレス障害)になってしまって、その後、不登校が続いていた問題で、学校が男児の保護者に対し、不十分な対応で発症させ、復学の機会も逃したと認めて「謝罪」したというものです。

学校側が「被害児童が受けた暴力を単なるトラブルと考えて不十分な対応を続けた結果、PTSDを発症させた。病気について十分理解しておらず、復学のチャンスも逃してきた」と保護者説明会で話したとも報道されています。

この問題で、市は男児の保護者の要請を受け、平成27年12月、大学教授や医師などの有識者らでつくる第三者委員会の部会を設置。学校の対応を検証しているとのこと。

なんと言っても、ここまで頑張られたのは保護者の方の強い意志があったからだと思います。4年に渡って「いじめ隠蔽」と戦って勝ち取られたものが、「謝罪」です。長い長い苦悩の日々を考えると言葉が出てきません。この不屈の精神に頭が下がります。

一般的には、年数が経過すると「昔のことはわかりませんから」と全く相手にされず追い返されてしまうものです。この保護者の方の訴えに対して、学校側の態度が変わったのは奇跡です。どなたかは分かりませんが、学校、教育委員会側の人の中で、「この対応は間違っている」と言ってくれた方がいたのでしょう。

ただ、「遅すぎる」ということは間違いありません。「謝罪する」と決断し、この子と向き合ってくれる人間が、4年前の時点で教育委員会にいてくれたら、この子も長期間苦しまなくてよかったのです。

学校側のメンツを考えるのではなく、被害を受けている子どもに対して「何ができるか」と考えることが最も大切なことです。小池都知事の「都民ファースト」という言葉を新聞でみかけますが、「被害者ファースト」こそ、いじめ問題の中心の思想でなくてはなりません。そこから、「早期発見・早期解決」の道が開いてきます。

学校との交渉に行き詰まりを感じている方がいらっしゃいましたら、一度、私たちの所にご相談してみてください。ご一緒に解決の道を探ってまいりましょう。

いじめから子供を守ろう ネットワーク

代表 井澤 一明

image by: Shutterstock

 

『いじめから子供を守ろう!ネットワーク』

「いじめ」と学校の「いじめ隠ぺい」から、子供たちを救うための、父母によるネットワークです。いじめの実態やいじめ発見法、いじめ撃退法、学校との交渉法、いじめ相談などを掲載します。

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出典元:まぐまぐニュース!