Spotifyの無料プランでマルウェア感染の報告。ブラウザーを勝手にポップアップ、Win / Macに加えLinuxでも発生

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4年もの歳月を準備期間に充て、満を持して日本でのサービスを(まず招待制で)開始したSpotifyですが、海外では無料アカウントに表示されるバナー広告を経由したマルウェア感染の被害が報告されています。Spotifyは、定額制音楽ストリーミングサービスとしては世界最大のユーザー数を誇ります。定額制と紹介されるものの、バナー広告や音声広告が入る無料プランも提供しており、海外では自宅でBGM用に使っているユーザーも多そうです。

ところが、そのSpotifyの無料プランを利用していて、プレーヤー画面に表示されたバナー広告によってマルウェアに感染したとする報告が複数あがっています。この "感染したバナー広告" はユーザーが使用するデフォルトのブラウザーを起動し、マルウェアへのリンクだらけの画面をポップアップするとのこと。酷い例では、ユーザーが何もしなくてもPC環境にダメージを与えたものまであったとのこと。

この現象はOSに左右されず、WindowsやMacに加えてLinux(Ubuntu)でも同様の問題が発生しているとされます。ただ、どの環境でも同じようにユーザー環境に被害を与えるかは、はっきりとしていません。

Spotifyはこの問題に素早い反応をみせ、原因となる広告を特定して削除しました。また「マルウェアの被害を受けたのはわずかなユーザーだけだった」とコメントしています。Spotifyでは2011年にもやはり広告経由でのマルウェア感染事例が発生していました。

 

 

有料プランのSpotify Premium はApple Musicなど他の多くの音楽ストリーミングサービスと同じ月額980円。リスニング時間の制限もない本当の聴き放題環境を手に入れられ、音質も標準の160kbpsだけでなく、高音質な320kbpsを選択可能となります。なにより広告表示がなくなり、今回のような問題への心配はありません。

すでに対処済みで問題ないとはいえ、ときどきでも「タダより高いものはない」を身をもって体験するのが嫌なら980円を惜しまないほうが良さそうです。