飼い主の死は犬にとって精神的に大きなダメージとなる

皆様は、もし自分が突然死したら愛犬はどの様な行動を取るか考えた事はありますか?
特に独り暮らしの【高齢者】は、万が一の事を考えておかなければなりません。
飼い主が人知れず突然死してしまうと、そこに残された愛犬は、ひもじい思いをしながら、やがて果てて行くしかありません。
また、餌の問題だけでなく、飼い主を突然失ってしまった喪失感にも襲われることと思います。
ただ、死の感じ方は犬の性格や信頼関係の度合いで違いがあるとは思いますが。

犬は本来群れで生きる習性のある動物で、群れの中での『リーダー』は絶対的存在となります。
絶対的リーダーがいればこそ、他の犬達は安心できるのです。
しかし突然リーダー死んでしまったら、誰に従えば良いのか分からなくなり、犬達は混乱してしまいます。
つまり、飼い主が絶対的なリーダーであればある程、飼い主の死は犬にとって精神的に『大きなダメージ』となるのです。

信頼関係が深いほど混乱の度合いは高くなります。
場合によってはパニック状態になったり、大きなストレスの要因となって、食事も喉を通らなくなってしまうワンちゃんもいます。
逆に、犬が自分を群れのリーダーであると思っていると、突然飼い主が亡くなったとしても、『新たなメンバーを探せば良いのだ』と考えるそうです。
これは飼い主としては寂しい事だと思います。

犬は飼い主が亡くなった事を理解できるのか?

犬は飼い主が亡くなった事を理解できるのでしょうか?
死を理解するのではなく、何か異常事態が起きていると言う事は分かる様です。
ですから、『もう二度と会えない』とは思っていないようです。
待っていれば必ず会えると信じているそうですよ。

では、実際に飼い主の死に直面した時、どの様な行動を取るのでしょうか?

私の知人にセレモニー関連の会社で働く営業マンがいるのですが、飼い主の死に直面したペットの話しをよく耳にするそうで、彼から聞いた内容を犬に限定して、抜粋してみました。

<独り暮らしの場合>永遠に目を覚まさない飼い主を起こそうとして顔を舐める飼い主のご遺体に寄り添って寝てしまうパニック状態になる<家族ありの場合>ご遺体に近づいて寂しそうな表情で見つめたり、鼻を近づけながら悲しげに鳴くご遺体の隣で一昼夜過ごした絶食して後追い死する

この様な話を聞くと、犬は飼い主の死を理解できるのではないかとも思いますね。

独り暮らしで犬を飼う場合、信用できる後見人を探しておく

もし独り暮らしで犬を飼っていらっしゃるのなら、愛犬のために『信用できる後見人』を探しておきましょう。
自分が健康だと思っていても、いつ恐ろしい病魔に侵されるか分かりません。
しっかり健康管理をしていても病気にならない保証はありません。
後見人がいらっしゃるのなら遺言状でも作成して、自分が死んだら愛犬の世話をして貰えるよう頼んでおく事です。
また近年ではペットと住める有料老人ホームもありますので、ご興味がおありならチェックしておくのも良いでしょう。

参考→https://www.sagasix.jp/theme/pet/

実際にあった話

愛犬を残して飼い主が死んでしまった話は、日本に限らず世界各国にあります。

例えば、

亡くなった飼い主との思い出の縁側から、死ぬまでの6年間離れようとしなかったわんこの話。
http://www.j-cast.com/bookwatch/2016/09/09277454.html

飼い主が亡くなった後、1年もの間、床下で孤独に暮らすした犬の話。
http://spotlight-media.jp/article/150090986078576649

飼い主の遺体を運ぶ霊柩車を16キロも追いかけた犬の話。
http://www.yukawanet.com/archives/4979171.html

など、こういうお話は読むだけで涙が出て来ます。
やはり愛犬を看取ってあげるのは何と言っても飼い主の役割ではないでしょうか。
それまで飼い主は絶対に生きなくてはなりませんね。

最後に

孤独死は現代の日本に於いて他人事ではない問題です。
事後処理などで周りの人や親戚に迷惑を掛ける事になり、ましてや犬と生活していたら更なる悲劇を生む事になります。

飼い主が先に死んでしまったら、誰かが見つけて助ける以外、犬だけでは生きて行かれません。
そんな可哀想な目には遭わせたくありませんね。
そうならないようにするのが、愛犬家にとっての務めではないでしょうか。

早いもので私も愛犬と過ごして9年になります。
もし自分がその立場だったらどうするか最近よく考えます。
多分私が愛犬より先に逝く事はないと思いますが、万が一そうなってしまったのなら、ひよっとしたら愛犬は空腹に耐えかねて、朽ち果てて行く私の体を食べるかも知れません。
生きるためには食べなくてはなりませんから、それで少しでも愛犬の命が長らえるのなら、是非そうして欲しいと思うでしょう。
そして命があるうちに助け出されて欲しいと願うでしょう。

また、その旨を紙に書いて壁に貼っておきたいとも思います。

『この犬は私の最愛の息子です』
『この子が私の体を食べても決して叱らないで下さい』
『私の愛犬を殺さないで下さい』
『お願いです、この子を助けて上げて下さい』

と・・・。